・競艇のトリガミってなに?
・競艇のトリガミがおきる理由や原因は?
・競艇のトリガミを防止する方法はあるの?
任せて!
トリガミとは?
トリガミとは、舟券を購入した際の金額よりも払い戻しされた金額が少なく、結果的にマイナス収支となった場合に使う用語です。
少しトリガミについて例を出してみます。
例えば、競艇場でレースの舟券を買いました。舟券の点数と購入金額は以下の通りです。
買い目 | 1–2–3456 |
点数 | 4点 |
賭け金 | 1点1,000円 |
購入金額 | 4,000円 |
レ-スの結果は1-2-3が的中、オッズは3.7倍のため「1,000円×3.7倍」で払い戻しされた獲得金額は3,700円となりました。
当初の購入金額は合計で4,000円のため、マイナス300円の収支となります。
このように、購入した金額よりも下回る払い戻しとなるのがトリガミです。
トリガミの語源は「粋が身を食う」
トリガミの語源は古く大昔にまで遡り、本来の語源は「粋が身を食う(すいがみをくう)」という故事ことわざからきています。
遊里・芸人社会などの事情に通じて、得意になっている人は、つい深入りして、いつのまにか身を滅ぼすことになる。
goo辞典
その「粋が身を食う」という言葉が「すいがみをくう→がみをくう→がみ(る)」となり「舟券を(獲り)ましたが粋(が身)を食う結果」になったため、略して「トリガミ」という言葉が広まりました。
この「ガミる(トリガミ)」という言葉はギャンブルで使われるのがほとんどですが、使われ始めたのは古くても80年くらいにまで遡ります。
トリガミに当てはまる人の特徴
以下に該当する人がトリガミになりやすい傾向にあります。
- ボックス買いをする人
- 1回辺りの購入点数が多い人
トリガミになりやすい人の特徴として「ボックス買い」や「1回辺りの購入点数が多い人」はトリガミになりやすい傾向にあります。
レ-スを予想する際、購入点数を絞れば絞るほどトリガミになることはありません。
ですが、実際に舟券を購入する際に様々なレ-ス展開を想定し、結果的に舟券の点数が数点~数十点となってしまう人が多い傾向にあります。
結果的に、たとえ的中しても的中した際の払戻よりも舟券の購入金額の方が大きくなりトリガミになってしまいます。
トリガミが起きる理由
トリガミが起きる理由は以下の3点が最低でも該当します。
それぞれ解説します。
買い目が絞れない
トリガミが起きる1つ目の理由として、舟券予想する際に買い目が絞れず、増やしてしまったためにトリガミが起きてしまうという理由があります。
たとえば、競艇の3連単は全通り分購入すると120通りあり、的中率は1/120のため、これを毎回買い目1点のみで的中させるのは至難の業です。
そのため、必然的に買い目は増えますが、買い目の点数を上手く絞り込むことで、購入金額を減らすと同時に的中した際の回収率を上げる事がトリガミ回避とプラス収支への近道と言えます。
1点辺りに対する賭け金が少ない
トリガミが起きる2つ目の理由として、買い目1点辺りに対する賭け金が少ないということです。
たとえ買い目をある程度絞って的中させたとしても、元々のオッズが低い舟券の場合はトリガミになる可能性があります。
そういったトリガミを避ける対処法として、舟券を購入する際に自分が買った舟券のオッズを確認してみましょう。
以下の画像の通り、舟券を購入する際、オッズと言って自分が購入した金額に対しての払戻の倍率を確認することができます。
レースを予想する際は、一度選んだ買い目のオッズを確認し「賭けた金額に対して払戻金額はいくらなのか」を計算してから舟券を購入するといいでしょう。
人気選手ばかりの舟券を買ってしまう
トリガミが起きる3つ目の理由として、人気選手中心の舟券を買ってしまうことです。
先程のオッズと関係してきますが、人気の選手ということは、それだけ沢山の人がその選手に集中して賭けていると言うことになります。
つまり、沢山の人がその選手に集中して賭ければ賭けるだけ、その選手が含まれている買い目のオッズも低くなってしまいます。
例えば以下のレースをご覧ください。
上記のレースは、2020年07月17日に行われた桐生競艇場でのレースですが、1コースにA1選手がいます。
競艇で1着になる確率が高いコースは、基本的に1〜6コースの順に高くなります。その上、1コースにA級選手がいた場合、1コースが含まれる買い目が人気となりオッズも低くなります。
例外もありますが基本的には人気が集中します。
レースのオッズが以下となります。
赤枠部分の買い目は1-2-3ですが、オッズは3.7倍(370円)と一番人気の買い目となっております。
一番人気の買い目1-2-3に100円を賭けて的中しても、たった270円しかプラスにはなりません。
また、舟券を購入する際は1-2-3の1点買いのみならず、複数分の買い目を購入する場合もあるかもしれません。
例えば、一番人気の買い目1-2-3の他に1-2-4,1-2-5,1-2-6の計4点を選び、1点辺り100円で購入したと仮定します。
買い目 | オッズ | 賭け金 | 的中時の払戻 |
---|---|---|---|
1–2–3 | 3.7 | 100円 | 370円 |
1–2–4 | 11.8 | 100円 | 1,180円 |
1–2–5 | 13.5 | 100円 | 1,350円 |
1–2–6 | 63.8 | 100円 | 6,380円 |
買い目4点で1点辺り100円賭けなので、このレースの合計購入金額は400円になります。
それでは結果をみてみましょう。
結果は1番人気の「1-2-3」となり払戻金額は370円になりました。
当初賭けた金額は合計400円のため、たとえ的中したとしても-30円となります。
これが人気選手中心に舟券を購入した場合にトリガミが起きる理由の1つです。
もし、点数を1点だけ減らし3点で賭けていたら少なくともプラスにはなっていました。
競艇に限らず買い目に対しての購入金額が増えれば増えるほど、買い目の人気が上がりオッズも低くなるというのがオッズの仕組みとなります。
そのため、人気選手ばかりに集中して舟券を購入すると、的中した際も必然的に払戻金額が低くなり、結果的にトリガミになってしまいます。
トリガミを防止する方法
トリガミを防止する方法は以下5点になります。
上記の方法を理解すれば、今よりもトリガミを回避することができます。
それではそれぞれ解説します。
本命ばかりを買いすぎない
トリガミを防止する1つ目の方法は、本命ばかりを買いすぎないという点が一つ挙げられます。
本命とは「人気の買い目」という意味で、人気の買い目ということは的中する見込みが高いということになります。
ですが、あくまでオッズであるため、絶対にその買い目が的中するとは限りません。
そのため、競艇で予想する際は本命ばかりでなく、3番人気や4番人気の選手などをうまく絡めて予想するといいでしょう。
ただし、トリガミが起きる理由でも解説しましたように、中々買い目を絞れずに増やしてしまい、結果的に的中してもトリガミになってしまう可能性もあるため、十分に予想を考えながら買い目を増やしていきましょう。
ちなみに、1番人気~3番人気までのオッズが10倍以下になることも競艇ではよくあることですので購入する際は参考にするといいでしょう。
購入点数を絞る
トリガミを防止する2つ目の方法は、買い目の点数を絞ることです。
これはトリガミを回避する際に必ず必要となるやり方になります。
あれもこれもと購入点数を増やしてしまうと購入金額も増えていくため、結果的にトリガミになる可能性が高くなります。
では、購入点数を下げる場合はどういった予想をすればいいのか。
方法として、舟券の形式を3連単から3連複に変更してみることが挙げられます。
競艇において、売上が良く一番人気な舟券形式は3連単ですが、3連単は1着2着3着を順番通りに予想し的中させないといけません。
的中させるのはどの舟券形式よりも難しいですが、その分的中した際の払戻も1番高い形式となります。
しかし3連複の場合は3連単と違い、1着~3着に入りそうな艇を予想するだけです。
3連単の確率は1/120に対して、3連複は1/20と大幅に確率が上がります。
たとえば、購入した買い目の組み合わせが1号艇2号艇3号艇の全3艇が3着内にくると予想した場合が以下の通りになります。
舟券 | 買い目 | 点数 | 確率 |
---|---|---|---|
3連単 | 1–2–3 1–3–2 2–1–3 2–3–1 3–1–2 3–2–1 | 6点 | 1/120 |
3連複 | 1=2=3 | 1点 | 1/20 |
それぞれの買い目に100円を掛けた際、3連単は合計で600円。3連複は100円のみで済みます。
すなわち、3連複の方が合計の購入金額を下げることができる上、トリガミになる可能性も下がり、万が一的中しなかった場合の損失も抑えることができます。
ですが、3連複は購入点数が減る上、3連単よりも的中させる確率は上がりますが、その分オッズも下がってしまいますので、結果的中しても払戻が少ないという特徴はあります。
予想をする際は、しっかりとオッズを見極めながら「どのくらいまで賭ければトリガミにならないのか」「どの買い目で決着するのか」を見定めればトリガミを回避することは十分に可能となります。
ボックス買いは避ける
トリガミを防止する3つ目の方法は、なるべくボックス買いを避けることです。
トリガミに当てはまる人の特徴でも解説しましたが、ボックス買いとは、購入したい艇を絡めた全通りの予想をする際に使う購入方法です。
艇の数に応じた舟券の数は以下の通りです。
艇の数 | 点数 |
---|---|
3艇 | 6点 |
4艇 | 24点 |
5艇 | 60点 |
6艇 | 120点 |
たった1艇増えるだけでも点数が大幅に増えていきます。
ボックスは、購入したい艇を絡めた全通りの予想をする際に利用する買い方ですが、その舟券の中でも、さすがに不人気で決着しそうにない買い目も含まれる場合があります。
そういった無駄な買い目が含まれると、結果的に賭ける際のお金が増えてしまい、たとえ的中しても結果的にトリガミになってしまう可能性があります。
フォーメーションで賭けてみる
トリガミを防止する4つ目の方法は、フォーメーション買いをしてみることです。
フォーメーション買いとは、1着あるいは2着3着の中で軸になる艇を決めて、その他の艇を幅広く購入する方法です。
フォーメーション買いをすることにより、購入点数を少なくできる上、レ-ス展開からみる舟券予想を幅広く考えることも可能になります。
競艇での購入回数などが増えてきたら、フォーメーション買いにもチャレンジして購入点数を少なくしてトリガミを回避してみるのもいいでしょう。
そもそもトリガミになるレ-スを選ばない
トリガミを防止する5つ目の方法は、そもそもトリガミになりそうなレースを「買わない」ということが挙げられます。
本命レースで言えることですが、たとえばインコースにA級選手などが配置されており、ほぼ確実にA級選手が1着になりそうな堅いレースの場合は、オッズが偏ってしまい、オッズが極端に低くなります。
そういった、事前に堅いレースで決着すると予測できるレースは敢えて購入しないという手もあります。
逆に、確実に堅いレースで決着すると予測できるのであれば、買い目を極力絞り、1点辺りの賭け金を増やせば的中した際はトリガミにならず、むしろプラス収支になる可能性もあります。
しかし、舟券予想はあくまで予想。
たとえ堅い決着で終わると予測しても想定外の決着になる場合もあります。
すなわち、そういったリスクを背負うのであれば、むしろ買わないことがトリガミや損を回避するための防止方法と言えます。
競艇のトリガミについてまとめ
- 本命ばかりを買いすぎない
- 点数を絞る
- ボックス買いを避ける
- フォーメーションで賭けてみる
- そもそもトリガミになるレ-スを選ばない
トリガミを防止する方法として、舟券予想のスキルを上げることに越したことはないですが、最低限意識する点が上記の通りとなります。
トリガミとは、舟券を購入した際の金額よりも払い戻しされた金額が少なく、結果的にマイナス収支となった場合をトリガミと呼びます。
トリガミになりやすい人の特徴として、ボックス買いや1回辺りの購入点数が多い人など、多点買いをされる方はトリガミになりやすい傾向にあります。
上記からなるトリガミを防止する方法を意識すれば、今よりもトリガミを回避することができるようになります。
これから競艇を始める人や、頻繁的にトリガミになってしまう人などは、ぜひ参考にして舟券予想をしてみましょう。