スジ舟券(筋舟券)ってなんですか?スジ舟券でどのような舟券攻略をすればいいですか?パパっと見れる早見表があれば嬉しいです!
スジ舟券を知るのと知らないのとじゃ全然違うから覚えておこう!
競艇(ボートレース)は、競馬や競輪と比べると6人で競い合う競技のため、比較的当てやすいのが特徴です。
3連単なら全部で120通り、2連単だと30通りの買い目しかなく、高い確率で当てることが可能です。
それでも「競艇は当たらない」「競艇では勝てない」という声を聞きます。
キャンブルは不確定要素があるからこそ成り立っており、全てが思い通りの結果にはなりません。
ですが、レース傾向と展開を見極めて、信頼度の高いレースを絞って勝負することで、回収率を上げてプラス収支にすることはできます。
そこで今回は、競艇予想のセオリーとも言われている「スジ舟券(筋舟券)」について解説します。
スジ舟券について理解すれば、競艇初心者の人でも舟券予想がしやすくなりますので、ぜひチェックしておきましょう。
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スジ舟券(筋舟券)で競艇予想を攻略する方法
スジ舟券とは、レース展開を予想する際に決まりやすい出目を理論化したもので、1着軸になる艇を決めた時、2着にはどの艇がくるのかをセオリー化したものを「スジ舟券(筋舟券)」と呼びます。
もともとは競輪用語の「ライン」のことを筋と言い、同じラインで1着2着になることを「ドスジ」や「モロスジ」と呼ばれており、筋書通りの展開が決まった場合に使われることが多い用語となります。
ラインは、競輪の戦法の1つ。2〜4人(基本は3人)の選手が一列に並んで連携して戦う戦法。一本の線(Line)のように見えることから、名付けられた。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
また、昔からの競艇ファンいわく「1コースが逃げるスジ(筋)はない」と言う人もいますが、現在の競艇では捲るレースが少なくなり、インコースからの逃げが中心となっています。
昔と現在とでは競艇のセオリーも変わっており、スジ舟券の意味合いも時代に応じて変化しております。
スジ舟券(筋舟券)を理解すれば初心者でも予想がしやすくなる
競艇は3連単の場合、全部で120通り、2連単だと30通りしかありません。買い目を多くすれば的中率は上げることはできます。
ですが、人気の高い買い目で決着になると、配当金が少なくマイナス収支となります。俗に言う「トリガミ」です。
競艇は当てやすいのが特徴ですが、平均配当は比較的低く、買い目が多くなってしまうと稼ぐことができません。
そこで無駄な買い目を無くし、少ない点数でプラス収支を狙うことが重要となりますが、その際に役に立つのがスジ舟券です。
買い目の点数を少なくするためには、はじめに1着軸を決めて、2着3着の点数を絞ることが重要です。
ただし、スジ舟券を理解すれば競艇初心者でも、点数を絞って予想することが可能です。
以下より、スジ舟券をパターン別で踏まえた予想法を解説します。
尚、当記事では進入予想が「123/456」だった場合で解説しておりますので、競艇独自のルール「コース取り」によっては進入コースが変わりますので、その点に気をつけながらお読みくださいませ。
1コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
スタートが揃った場合
1コース艇の逃げを軸に、スタートが揃う場合は23がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
1 | 23 | 全 | – | – |
スタート隊形が揃った場合は23が壁になるため、ダッシュ艇である456の攻めを止めてくれます。その場合、1コースの選手は外から捲られる心配がなく、余裕をもって逃げ切ることができます。
また、スタートが揃った場合の展開では「2コースは差し」「3コースが捲る」というのがセオリーで、競艇では最も多いレース展開となります。
特に優勝戦などの実力の差が少ないレース戦では、スタートが揃いやすく比較的このパターンが多くなる傾向にあります。
2コースが凹んだ場合
1コースの逃げを軸に、スタートで2コースが凹む場合は34がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
1 | 34 | 全 | – | – |
2コースが凹んだ場合、3コースが仕掛ける展開になるため、3コース艇が捲れば4コース艇にも差し場が生まれます。
また、2コースが凹んだ場合、1コースは壁なしの状態で展開的に苦しくなりますが、スタートで遅れずに第1ターンマークを先に回れば逃げ切ることは可能です。
この場合の展開的に有利な位置は3コースです。3コース艇が勢いよく攻めると「捲り」「捲り差し」で突き抜ける場合もあります。
そのため、3コース艇がスピードのある選手だったり、モーターの気配が良かったりした場合は3–1の裏目(スジ違い)になることも抑えておくといいでしょう。
3コースが凹んだ場合
1コース艇の逃げを軸に、スタートで3コースが凹む場合は245がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
1 | 245 | 全 | 2=5–1 | – |
3コース艇はダッシュ艇である456の攻めを止める役割もあり、その3コース艇がスタートで遅れた場合は、4コース艇が攻めやすくなります。
ですが、2コース艇の壁もあるために1コース艇の逃げは十分に可能です。2コース艇は、4コース艇の攻めを警戒しながら「差し」を狙うため、4コース艇は外を握っていく形になります。
そして、4コース艇が外を捲ることで、5コース艇にも差し場ができ、5コース艇は「捲り差し」を狙うことができます。
4コース艇からの捲りが決まることもありますが、2コース艇の壁があるために、スジ(筋)にはなりません。逆に4コース艇が握った場合、1コース艇が飛びつき、内側に大きな差し場が生まれることがあります。
その時は2と5コース艇が差し抜けるチャンスとなります。また、3コース艇が凹んだ場合は、裏目(スジ違い)で2–1、5–1も抑えで狙ってみるのもいいでしょう。
2と3コースが凹んだ場合
1コース艇の逃げを軸に、23コースが凹んだ場合は4コース艇がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
1 | 4 | 全 | 4–1 | 抑え1=4–5 |
1コースの逃げを軸に、23コースが凹んだ展開では4コース艇が有利になりますが、4コース艇の攻め方次第では1–5・4–5なども狙うべき買い目になります。
1コース艇は、壁なしの状態で展開的に苦しくなりますが、スタートで遅れずに第1ターンマークを先に回れば逃げ切ることは可能です。
4コース艇が差しに構えた場合、1コース艇の逃げも決まりやすく、1–4がスジ目(筋目)となりますので、合わせて裏スジである4–1も抑えておくといいでしょう。
逆に、4コース艇が握って外を攻める展開なら、外側の艇にチャンスが生まれ、1–5、4–5なども決まりやすくなります。
23コースが凹むと予想した場合は、4コース艇の攻め方次第でパターンも変わってくることを覚えておきましょう。
下記の画像は、1コース艇が1着と予想した際のスジ舟券まとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
2コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
2コース艇が差しの場合
2コース艇が1着の差しで決まる場合は13がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
2 | 13 | 全 | – | – |
2コース艇が差した場合は、1コース艇が2着に残りやすいのがセオリーとなっており、3コース艇も外を握って2着争いに食い込んできます。
また、追い風が強まった場合、2コースからの差しが決まりやすくなるケースもあります。
追い風が強まると、第1ターンマークが膨れ気味になり、その隙を2コースが差し切る展開が多いため、各競艇場の特徴も踏まえて予想をするといいでしょう。
2コース艇が捲る場合
2コース艇が捲る場合は34がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
2 | 34 | 3456 | 3–2 | 3着1外し |
1コース艇がスタートで遅れた場合、2コース艇が捲ってくる展開が多くなります。この場合は外側の艇にチャンスが生まれ、1コース艇が負けてしまうケースが多いのが特徴です。
そのため、もし2コース艇が捲った場合は、3コース艇と4コース艇が続く形がスジ(筋)となります。下記の画像は、2コースが1着と予想した際のまとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
3コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
3コース艇が捲る場合
3コース艇が捲る場合は45がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
3 | 45 | 1456 | 4–3 | 3着2外し |
3コース艇の捲りで決まった場合、隣の艇が続くのがセオリーのため、3コース艇が捲っていく展開では45が続くのがスジ(筋)になります。
また、3コース艇が捲った際の2コース艇は、引き波の影響を受けやすく厳しい展開となりますので、3連単で舟券の点数を絞るなら2コース艇は外して購入してもいいでしょう。
3コース艇が捲り差す場合
3コース艇が捲り差しの場合は14がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
3 | 14 | 全 | – | – |
3コースの捲り差しで決まる場合、1コース艇が連に残るのがスジ(筋)となり、4コース艇もまた自在に攻めやすくなるため2着争いに食い込んできます。
また、3コースからの捲り差しは展開に限らず、選手の技量で決まる場合が多い傾向にあります。
例えば、スタート隊形が横一線でも、ターンをする際の技量がある選手などは、タイミングを合わせて1と2コース艇の間を鋭く切り込むことで突き抜ける場合があります。
ぜひ覚えておきましょう。
下記の画像は、3コースが1着と予想した際のまとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
4コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
4コース艇が捲る場合
4コース艇が捲る場合は56がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
4 | 56 | 156 | 5–4 | 3着3外し |
4コース艇が捲った場合、外側の艇が2着に後続するのがセオリーとなっています。そのため、4コース艇が一気にスロー艇を飲み込んでいけば、56コース艇が有利となります。
ですが、4コース艇が第1ターンマークで大きく回り過ぎると、隣の5コース艇の差しで決まる場合もあります。4コースが捲ると予想した場合は、5コースの差し抜けも警戒しておきましょう。
ちなみに、4–5のスジ舟券は昔から頻繁に起こるレース展開で、意外と人気の高いオッズになりますので、片隅にでも覚えておくといいでしょう。
4コース艇が捲り差しの場合
4コース艇の捲り差しで決まる場合は15がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
4 | 15 | 全 | – | – |
「差し」が決まった場合、内側の艇が2着に後続するのがセオリーのため、4コースが捲り差した場合も14コース艇は2着に残りやすいということになります。
つまり、4コース艇が23コース艇を一気に飲み込む展開になる場合、最内に差し場が生まれ、5コース艇の差しが決まりやすくなるために「4–5」という結果となります。
以前までは、4コースからの攻めは「捲り」が多かったのですが、今現在では4コースからは「差し」がメインに変わりつつあります。
また、スタートで先行できない選手は、4コースからの差しを選択する選手が多くなっている傾向にあります。
4コース艇が差す場合
4コース艇の差し(最内差し)で決まる場合は捲り差し同様に1がスジ舟券。
1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|
4 | 1 | 全 | – | 展開待ち |
4コースからの差しというのは、あくまで23コース艇がミスした場合に起こる傾向にあります。その結果、4コース艇の差しで決まった場合は、捲り差し同様に1コース艇が残る形となりますので、この展開も覚えておくといいでしょう。
また、2コースと3コースが捲った場合は差し抜ける4–2、4–3の裏目(スジ違い)の展開も多くありますので、合わせて覚えておくといいでしょう。
下記の画像は、4コースが1着と予想した際のまとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
5コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
5コース艇からのパターンは「捲り」か「捲り差し」しかないため、この場合のスジ舟券は16となります。
展開 | 1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
捲り | 5 | 16 | 全 | 6–5 | – |
捲り差し | 5 | 16 | 全 | – | – |
5コースは、いわゆる握るコースになるため「5コースの差し」はスジ(筋)とはなりません。
また、5コースは遠い位置から攻める形になるため、捲りでも捲り差しでも、1コース艇が残りやすい傾向にあります。
スタートで先行して、5コース艇が一気に内のコースを捲っていく場合、6コース艇にもチャンスが生まれます。その場合は6コースの差し抜けの裏目(スジ違い)も抑えておくといいでしょう。
下記の画像は、5コースが1着と予想した際のまとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
6コース艇が1着と予想した際のスジ舟券(筋舟券)
6コース艇からの勝つパターンは、5コース艇と同様「捲り」か「捲り差し」しかなく、または展開待ちの「差し」のみとなります。
展開 | 1着 | 2着 | 3着 | 裏スジ | 特記事項 |
---|---|---|---|---|---|
捲り | 6 | 15 | 全 | – | – |
捲り差し | 6 | 15 | 全 | – | – |
差し(最内) | 6 | 15 | 全 | – | 展開待ち |
6コースというのは最も不利なコースであり、スジ(筋)とは言い難いですが、セオリーで2着に来るのは1コース艇くらいしかありません。
そのため、6コースが自力で勝つためには、スタートを先行して一気に内の艇を叩いての「捲り」か、叩き切れない場合は「捲り差し」で突き抜ける展開となります。
もしくは、最内の「差し」に狙いを定め、内の艇がミスした場合に差し抜ける場合もあります。下記の画像は、6コースが1着と予想した際のまとめ画像となりますので、是非チェックしてくださいね。
スジ舟券早見表の待ち受け画像
以下の画像は、各コースのスジ舟券早見表の待ち受け画像です。
ぜひ予想する際の参考にして、少しでも多くの的中を狙いましょう。
スジ舟券(筋舟券)で予想する際の注意
スジ舟券というのは、あくまでもセオリーであってスジ舟券通りに決まるとは限りません。
スジ舟券は最初の第1ターンマークの展開をイメージして考えられたもので、第2ターンマーク以降での逆転は想定されていません。
つまり、第1ターンマークではセオリー通りに進む場合があっても、第2ターンマークでセオリーを崩される場合も多々ありますので要注意です。
また、スジ舟券のセオリーに沿って予想する際に決める3着ですが、レース道中の逆転が十分に可能なため、スジ舟券通りに的中させることは至って容易な事ではありません。
そのため、下手に買い目の点数を絞って3着になる艇を決めるより「流し」で舟券を購入する方が結果的に良い場合もあります。
ですが、少しでも買い目を絞りながらも的中率を上げるために、3着から外しても良いパターンを解説したいと思います。
3着から外してもいいパターン
ある艇が捲ってきた際、その艇から1つ内のコース艇は、舟券対象から外してもいいでしょう。
- 2コース艇の捲りは1を3着から外す
- 3コース艇の捲りは2を3着から外す
- 4コース艇の捲りは3を3着から外す
上記の234コース艇の捲りで決まった場合、1つ内の艇は行き場が塞がれる上、捲ってきた艇の引き波の影響も受けるので厳しい展開に追い込まれます。
そのため、上記の展開になる場合はそれぞれ3着から外してもいいでしょう。
しかし、これもあくまでセオリーです。レースによっては道中で逆転する場合も十分にあるため、選手の能力やモーター気配などもしっかりとチェックしておきましょう。
スジ舟券(筋舟券)のまとめ
スジ舟券について最低限覚えておくべきポイントは以下の3点です。
- 1着になる艇を予想する
- 捲る場合は外の艇が2着にくる
- 差す場合は1コース艇が2着に残る
これが競艇の基本的なセオリーとなります。
現在の競艇は基本的にインコースの逃げが中心です。1号艇が逃げ切れるかどうかを考え、逃げ切れると思った場合は次にスタート隊形を予想してみましょう。
ここでスジ舟券を当てはめることができれば、2着を絞りやすくなります。また、1号艇が逃げ切れないと思った際は、どの艇が「捲る」のかそれとも「差す」のかを予測するといいでしょう。
1着になる選手を軸に決めて、次に2着を予想する際はスジ舟券を参考に予想を組み立ててみましょう。また、各競艇場によってもスジ舟券が決まりやすい競艇場や、決まりづらい競艇場が存在します。
そのため、舟券予想をする際は合わせて各競艇場の特徴も理解しておくことが重要です。
競艇では、スジ舟券を理解することでレース展開もイメージしやすくなり、舟券予想を上達させる近道となりますので、ぜひ覚えておきましょう。
最後に各コースにおけるスジ舟券の画像をまとめましたので、是非ご参考にしていただければ幸いです。