競艇でインコースが強い選手って誰だろう?
全競艇場ごとに一番インコースが強い選手を教えてほしいです!
競艇のインコースが強い選手を知れば、もっと予想が上手くなるよね!?
任せて!
競艇のインが強い選手「第1位」を全24競艇場ごとに解説
競艇予想を行う上で最も重要なのは「インの選手が逃げるかどうか」の見極めです。
勝率やモーター連帯率、ST(スタート)、展示タイムなど予想の軸にするデータは人それぞれですが、どんな人でもまずは「インが逃げるレースか否か」を考えるはずです。
そこで当記事では、3年間のデータを基に、各競艇場別で最もイン勝率が高い選手をまとめました。
当記事を読むことで、「どの選手がインが強いのか」「その選手がインにいた時にどのような予想をすればいいのか」という、予想する際の判断が付きやすくなります。
もし、「イン」という言葉や意味について具体的に分からないという方は以下の記事で解説しておりますので、合わせてお読みいただくことをお勧めします。
※なお、当記事のデータは2021年7月時点となります。
※本ランキングはインの勝利数ではなく、インの勝率に基づいているため、イン戦で1敗でもしてしまった場合はランキングが大きく変動する点にご注意いただいた上、ご覧ください。
※そして、以下より解説する流れは、はじめに「競艇場の簡単な特徴」を解説し、その後に「第1位の選手を紹介する」流れとなります。競艇場の特徴も舟券を予想する際の非常に重要なポイントとなるため、できればお読みいただくことをお勧めします。
※各競艇場ごとの1位の選手は、随時新しく更新する予定です。少しお時間をいただく場合がありますが、お待ちいただければ幸いです。
桐生競艇場のインコースが強い選手
桐生競艇場はプール型の水面でできており、水質は淡水となります。
淡水であることと、桐生競艇場特有の標高の高さから、モーターのパワーが発揮しにくいコースと言われています。
また、群馬県中央付近にある赤城山から吹く「赤城おろし」によって風の影響を受けます。
特に11月頃から春にかけて、赤城おろしによる強風で風速5mを超えるコンディションになることもざらにあり、その影響によりレース戦では荒れやすいレースになることもあります。
コースの特徴として、ピットから1マークまでの距離が長いため、特に「出足」「伸び足」が重要なポイントとなります。
また、1マークからスタンドまでの距離が長いため、内の艇ほど先マイしやすく、差しが決まりやすいコース構造と言えます。
桐生競艇場でインコースが強い選手は「平田忠則選手」
登録番号 | 登録期 |
3898 | 80期 |
生年月日 | 身長 |
1976年11月13日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
56kg | A型 |
出身地 | 支部 |
福岡県 | 福岡 |
桐生競艇場のイン勝率第1位は福岡支部の平田忠則(ひらたただのり)選手。
平田選手は第80期生として、現在のボートレーサー養成所である「本栖(もとす)研修所」に入所。
1997年4月に当期トップの成績で本栖研修所を卒業すると、同年5月に初出場した地元福岡競艇場での一般戦では、初戦から1着を獲るなど、華々しいデビューを飾りました。
デビュー2年目にはレース中の転覆事故により左手に大けがを負うものの、わずか半年で見事に復帰、「G3新鋭リーグ戦競走」を制します。
さらにデビュー4年目の2000年には「最優秀新人賞」も獲得。
その後、同年から今日に至るまで(出場停止処分による降級期間を除き)A1級で活躍し続けるトップレーサーの一人です。
通算勝利数は1706回、通算勝率は7.15と、歴代39位という素晴らしい成績を残し、いかにデビュー当初から第一線で活躍し続けてきたが分かります。
また、通算優勝回数は75回で、内4回はG1戦での記録となります。
ただ、最後にグレードレースを制したのは2013年3月の「G3アサヒビールカップ(大村)」と、残念ながらここ数年はビッグレースでは勝ち切れていません。
とは言え、一般戦ではコンスタントに優勝を重ねており、力上位の存在であることは間違いないでしょう。
そんな平田選手ですが、握って攻めるスタイルが見どころです。3コースより外枠侵入となった場合の決まり手は以下の表のとおりです。
差しに比べて、捲り・捲り差しが圧倒的に多いことが分かります。
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
3コース | 40本 | 63本 | 84本 |
4コース | 57本 | 82本 | 64本 |
5コース | 22本 | 21本 | 54本 |
6コース | 1本 | 18本 | 20本 |
余談ですが、ボートレーサーになる前は車の整備士を目指していたという事もあり、モーターの整備能力にも長けているものと思われます。
戸田競艇場のインコースが強い選手
戸田競艇場も桐生競艇場と同様、プール型の水面でできており水質は淡水となります。ですが桐生競艇場とは違い、比較的穏やかな水面となっているのが特徴的です。
戸田競艇場は周りに山や海がないため、風に関しても1年を通して穏やかな特徴となっておりますが、風向には季節ごとに若干の規則性があります。
コースの特徴として、「日本一狭い競艇場」であることが挙げられます。1マークからスタンドまでの距離が短く、かつスタートラインが50mとなっていることで、差しが効きにくく捲り有利な構造と言えます。
戸田競艇場でインコースが強い選手は「松田祐季選手」
登録番号 | 登録期 |
4391 | 98期 |
生年月日 | 身長 |
1986年04月25日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
53kg | A型 |
出身地 | 支部 |
福井県 | 福井 |
戸田競艇場のイン勝率第1位は福井支部の松田祐希(まつだゆうき)選手。
松田祐希選手は鶴本崇文選手(大阪)や平山智加選手(香川)らと同じ98期生。
現在のボートレーサー養成所である「やまと競艇学校」の卒業記念競走では優出するなど、98期生の中でも注目選手の一人として2006年にデビューしました。
デビュー2日目には地元三国競艇場で初勝利を早々に達成。その後デビュー4年目となる2009年には、同じく三国競艇場で「G3第14回ヤングヒーロー決定戦」を制すなど、若くして頭角を現していきます。
ヤングヒーロー決定戦からしばらくはビッグレースでの優勝はないものの、安定した成績を残し続け、2010年以降はA1級に定着。
今年2021年後期からは残念ながらA2級に降格しましたが、10年以上もA1級の座を守り続けました。
2015年には「PG1第2回ヤングダービー」にて優勝の栄冠にも輝いており、この世代の中では頭一つ抜けた選手と言えるでしょう。
松田選手の特徴は「自在系の攻めと内枠時のスタートの安定感」
各コースとも決まり手にそれほど偏りがなく、自在系選手であることが伺えますが、特に2コースの捲り比率の高さは特徴的と言えます。(以下表)
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 76本 | 53本 | – |
3コース | 28本 | 38本 | 41本 |
4コース | 31本 | 32本 | 38本 |
5コース | 12本 | 12本 | 28本 |
6コース | 7本 | 3本 | 14本 |
松田選手の平均STは、内枠と外枠でかなりばらつきがあり、内枠時の安定感は高いです。対する外枠(特に5・6コース)時は、STだけで見ると「頭までは狙いにくい」成績となっております。
コース別平均ST | 差し |
---|---|
1コース | 0.14 (2.70) |
2コース | 0.15 (3.21) |
3コース | 0.14 (3.21) |
4コース | 0.16 (3.61) |
5コース | 0.18 (3.90) |
6コース | 0.19 (4.26) |
※()内は平均ST順位
江戸川競艇場のインコースが強い選手
江戸川競艇場は全国で唯一の天然の河川を利用した競争水面となっており、河口付近に位置しているため、水質は淡水と海水が混じった汽水となっています。
汽水の水質上、川の流れだけではなく、潮の満ち引きや後述する風の影響も受けるため、水面状況が時々刻々する全国屈指の難水面と言われます。
江戸川競艇場は、河口付近に位置しているため風を遮るものがほとんどなく、強い風が吹くこともよくあります。
また、風向の規則性も捉えにくく、水面と同様、刻々と状況が変化します。
コースの構造として、スタートラインから1マークまでの振り幅の大きさと、1マークとスタンドの近さが特徴的と言える競艇場となっており、この特徴により、インは斜交して1マークに侵入しなければならず、また2・4コースの差しは3・5コースの捲りに潰されやすくなります。
よって、センター勢の捲りに有利に働きやすいコース構造と考えられます。
江戸川競艇場でインコースが強い選手は「杉山貴博選手」
登録番号 | 登録期 |
4143 | 89期 |
生年月日 | 身長 |
1980年07月07日 | 165cm |
体重 | 血液型 |
54kg | O型 |
出身地 | 支部 |
千葉県 | 東京都 |
江戸川競艇場のイン勝率第1位は東京支部の杉山貴博(すぎやまたかひろ)選手。
杉山選手は89期生として2001年11月にデビュー。同年12月には初勝利も決め、競艇選手として順調なスタートを切ります。
ですが、2003年7月の一般戦にて初の優勝戦まで駒を進めるものの、優勝には一歩及ばず6コースから2着という結果に。
その後も初優勝には中々手が届きませんでした。そしてついに初優勝を手にしたのは、デビュー7年目の2008年2月。
戸田競艇場の一般戦にて、奇しくも初の優勝戦の時と同じ6コースから「抜き」の決まり手で劇的な初優勝を飾ります。
少々遅咲き感があった杉山選手ですが、初優勝後はA級に定着。常にA1級キープとまではいかないまでも、2008年後期以降は一度もB1級には降格していません。
そしてなんと言っても杉山選手の特徴は「1コース時の抜群の安定感」
一般戦への出場機会が多いとはいえ、ST、勝率、連対率どれを取っても目を見張るほどの成績を残しています。
また、もうひとつ興味深いのが場別の成績で、江戸川競艇場での勝率が7.33(3連対率77.8%)と、自身の中で第2位をマークしました。(1位は芦屋の7.56)
このデータから見てとれるように、杉山選手が如何に「江戸川巧者」であることが伺え、江戸川のイン戦勝率1位という結果にも納得できます。
平和島競艇場のインコースが強い選手
平和島競艇場は、東京湾に面した運河を利用しているため、競走水面は海水となっています。
海水面であるため潮の満ち引きによる潮位差が発生しますが、直接海に面していない運河であるため、潮位がレースに与える影響はさほど大きくないとも言われます。
平和島競艇場に影響する風は2種類あります。
1つ目は「季節風」
春~夏にかけては主に追い風傾向になるのに対し、冬は主に向かい風傾向にあるため、その時の季節と風を踏まえつつ予想を考えるといいでしょう。
そして2つ目は「ビル風」
競艇場の周りには高層ビルが立ち並んでおり、その隙間から吹くビル風も水面に影響を与えます。
平和島競艇場は、戸田競艇場と並に、全体的に狭い構造でできている競艇場で、特に1マークとスタンドの距離が狭いため、スタートが揃った場合には1マーク付近で競りが起こりやすくなります。
そのため、1コースでスタートの後手を踏んだ場合や、2・4コースの差しはまくりに潰される可能性が高くなる傾向です。
平和島競艇場でインコースが強い選手は「重野哲之選手」
登録番号 | 登録期 |
3995 | 83期 |
生年月日 | 身長 |
1979年03月28日 | 171cm |
体重 | 血液型 |
55kg | A型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
平和島競艇場のイン勝率第1位は静岡支部の重野哲之(しげのさとし)選手。
重野選手は83期生として1998年11月にデビュー。デビュー4年目の2002年後期からは早々にA1級に昇格し、若手の頃から第一線で活躍。
2005年前期にはB1級まで降格するものの(おそらくF休み消化による出走回数未達のため)、同年後期からはA1に復帰し、現在に至るまでその座を守り続けています。
また、重野選手はSG覇者であり、未だ32人(2021年6月末時点)しか達成していない24場制覇者でもあります。
SGを制したのは2011年8月、「SG東日本復興支援競走」でのこと。予選を1位で突破、優勝戦においても危なげなく逃げ切り、SG初優勝をつかみました。
そして、2018年4月には福岡で行われた「西日本スポーツ杯争奪戦」を制し、当時では史上20人目となる24場制覇を達成。
これは39歳15日での記録達成となり、それまで徳増秀樹選手が持っていた最年少記録(40歳2か月30日)を塗り替えました。
多摩川競艇場のインコースが強い選手
多摩川競艇場は、プール型水面でできており水質は淡水となります。
多摩川沿いに位置している競艇場ですが、多摩川水系ではなく井戸から引き上げた水源を使用しています。
また、構造としてバックストレッチ側に防風林が設けられているため、1年を通して風は比較的穏やかな特徴を持っており、水質と風の特徴から「日本一の静水面」と呼ばれるほどの競艇場として有名です。
多摩川競艇場のコースは、水面自体は全競艇場の中で3番目の広さを誇っています。
ただ、主要箇所のすべてが広いというわけではなく、本番ピットから2マークまでの距離は戸田競艇場よりも狭く、また、1マークとスタンドの距離も全場中7番目の狭さとなっています。
そのため、たとえば全競艇場の中で3番目広さ、関東では1番の広さを誇ると言っても、細かい部分では戸田競艇場や平和島競艇場といった比較的狭い競艇場と似た特徴も持ち合わせています。
多摩川競艇場でインコースが強い選手は「峰竜太選手」
登録番号 | 登録期 |
4320 | 95期 |
生年月日 | 身長 |
1985年03月30日 | 173cm |
体重 | 血液型 |
51kg | B型 |
出身地 | 支部 |
佐賀県 | 佐賀支部 |
多摩川競艇場のイン勝率第1位は佐賀支部の峰竜太(みねりゅうた)選手。
現役最強の呼び声高い峰選手がここで登場です。
高校時代はヨット部に所属し、インターハイ、国体、世界選手権に出場。
水上競技では元々高い能力を持っており、高校卒業後に入学したやまと競艇学校でも「95期四天王」と呼ばれるほど注目の選手でした。
峰竜太選手は2004年11月にデビューし、わずか1年後の2005年11月には地元唐津競艇で「九州スポーツ杯争奪唐津くんち特選」を制し初優勝を飾ります。
その後も前評判通りの活躍を続け、デビュー4年目の2007年には「G3 2007新鋭リーグ戦競走第8戦」でGレース初優勝。
さらに2年後の2009年には「G1第55回九州地区選手権競走」で優勝し、G1タイトルホルダーの仲間入りを果たしました。
そんな峰竜太選手は、2007年前期から現在に至るまでA1級をキープ。
さらに驚くべきはその勝率で、2015年後期以降は常に8点以上の成績を残し続け、同年から2019年まで、何と5年連続で最高勝率選手に輝きました。
また、当然ながら数多くのタイトルも獲得しており、上位グレードレースだけに絞ってみても「G1優勝:14回」「SG優勝:5回」と、デビュー7年目とは思えない驚異的な結果を残しています。
STの速さ・安定感や、旋回スピードの早さなど、どれをとってもトップ級の峰選手ですので、特徴を挙げだすとキリがありません。
ですが、強いて挙げるとすれば特定コースの決まり手に偏りがあること。
SG級の選手ともなると、状況に応じて攻め方を変える自在系の選手をイメージする方が多いと思います。
確かに基本は自在系の攻めですが、それでもある程度決まり手に偏りは出てきます。峰選手の場合、特徴的なのは3コースと5コースです。
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 137本 | 55本 | – |
3コース | 33本 | 57本 | 86本 |
4コース | 44本 | 71本 | 46本 |
5コース | 13本 | 17本 | 54本 |
6コース | 13本 | 7本 | 16本 |
上記のとおり、特に5コースは捲り差しにかなり特化した決まり手の数になっています。
この件については、峰選手自身が「峰竜太ボートレースch」にて
レース中に複数の選択肢がある時、自分のポリシーは一番派手にターンすることです。 カッコよくターンしたいというノリも大事です。
と、その理由を語っておりました。
つまり、峰選手ほどの一流選手になると、「勝ち」だけでなく、「勝ち方」にもこだわっているということが伺えます。
以下が実際の動画です。もしお時間がある方は一度視聴してみてください。
浜名湖競艇場のインコースが強い選手
浜名湖競艇場は「湖」と言う名前が付いていますが、実際は浜名湖と海の間に位置しているため、水質は汽水となっています。
江戸川競艇場や福岡競艇場に代表されるように、「汽水=難水面」という傾向にありますが、浜名湖競艇場の場合は塩分濃度が高く、汽水と言えども海水よりの水質になっています。
そのため、難水面という見方はされていません。
浜名湖競艇場は風の影響を受けやすい競艇場で、風速が5m以上になる割合が30%以上もあると言われています。
この理由は主に2つで、1つ目は「河口付近に位置していること」で、海風の影響を受けやすいため、そして2つ目は「競走水面が非常に広く、周りに風を遮るものが何もない」ためと言われています。
浜名湖競艇場のコースとして、全24競艇場の中で最大の競走水面を有しているというのが最大の特徴です。
特に、1マークからバック対岸までの距離が長く、どのコースからでも全速で攻めていくことができます。
その一方で、1マークとスタンドの距離は全競艇場の平均よりも短く、且つスタートラインから1マークまでの振り幅は全場中2位の長さであるという事も把握しておく必要があります。
浜名湖競艇場でインコースが強い選手は「丸尾義孝選手」
登録番号 | 登録期 |
3333 | 61期 |
生年月日 | 身長 |
1968年06月06日 | 161cm |
体重 | 血液型 |
53kg | A型 |
出身地 | 支部 |
徳島県 | 徳島支部 |
浜名湖競艇場のイン勝率第1位は徳島支部の丸尾義孝(まるお よしたか)選手。
丸尾選手は1987年にデビューし、今年でボートレーサー歴34年目を迎える徳島の大ベテランです。
2000年以降は数回のA2級降格があるものの、基本的にはA1級をキープし続ける実力者。
過去には2000年3月の「G1第43回戸田グランプリ競走」、2003年2月の「G1第46回四国地区選手権競走(鳴門)」と2回のG1制覇も経験しており、一般戦も含めた通算優勝回数は34回を数えます。
また、2019年6月には当時史上121人目の2000勝も達成しており、若手~中堅の有力選手にも引けを取らないパフォーマンスを今もなお続けています。
そして、丸尾選手最大の持ち味は1コース時の抜群のスタート力です。(以下表)
直近 | 0.13 (2.23) |
ナイター | 0.13 (2.35) |
F持ち | 0.12 (2.00) |
年齢を重ねてくると視力の低下に伴い、”ナイターでは大時計が見えにくくなる”という話もありますが、丸尾選手にはあまり関係のないお話になるほどの実力者であり、F持ちでも安定してスタートが切れるのも強みの一つです。
さらに特筆すべきは「スタート事故の少なさ」34年のキャリアの中でスタート事故を起こしたのはたったの17回。実に2年に1度の割合でしかスタート事故を起こさないほど、安定感を持っている選手です。
蒲郡競艇場のインコースが強い選手
蒲郡競艇場はプール型の水面で水質は汽水となっております。
汽水ではありますが、プール型のため潮位差や潮の流れなどは無く、比較的穏やかな水面となっています。
また、水面と同様、風の影響も比較的穏やかな傾向にあります。
その理由として、蒲郡競艇場は「三河湾の内側に位置している」ため、強い海風の影響が少なく、また季節風に関してもスタンドや防風壁、電光掲示板が緩和してくれるのが理由です。
コースの特徴として、1マークからバック対岸までの距離が全競艇場の中で1位の長さです。
浜名湖競艇のコース構造でも記載した通り、この距離が長いとどのコースからでも1マークを全速で攻めやすくなります。
蒲郡競艇場でインコースが強い選手は「高野哲史選手」
登録番号 | 登録期 |
4512 | 102期 |
生年月日 | 身長 |
1989年04月10日 | 169cm |
体重 | 血液型 |
52kg | A型 |
出身地 | 支部 |
兵庫県 | 兵庫支部 |
蒲郡競艇場のイン勝率第1位は兵庫支部の高野哲史(こうの さとし)選手。
高野選手は102期生として2008年5月にデビュー。
同期には桑原悠選手(長崎支部)、山田康二選手(佐賀支部)、上野真之介選手(佐賀支部)ら中堅世代の有望選手がずらりと揃っています。
高野選手は前述の選手らと比べると少々遅咲きながら、デビュー7年目の2014年前期にA1級に初昇格。
その後は数回A2級に降格経験はあるものの、基本的にはA1級をキープし続けています。
ビッグレースでの優勝経験こそないものの、昨年2020年に行われた「第25回SGオーシャンカップ」では、SG初出場&SG初勝利&SG初優出を同節に達成し、今後の更なる飛躍を感じさせる活躍をしました。
レーススタイルとしては自在系ですが、3コースから外のコース(456コース)に入った場合は、差しよりも「捲り」「捲り差し」の比率が多い傾向で、積極的な攻めを展開する選手であることが伺えます。(以下表)
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 71本 | 24本 | – |
3コース | 13本 | 30本 | 48本 |
4コース | 10本 | 22本 | 20本 |
5コース | 10本 | 12本 | 37本 |
6コース | 5本 | 5本 | 17本 |
常滑競艇場のインコースが強い選手
常滑競艇場は伊勢湾の一角に位置しているため、水質は海水となっています。
ただし内海に作られており、且つ、外海と内海は水門で区切られているので潮位による影響は受けません。
また、常滑競艇場は季節ごとに風の特徴が変化します。
春、秋は風向きが変わりやすく、冬は安定板を装着するほどの風が吹くこともしばしば。対する夏は最も風がする傾向にあります。
そして常滑競艇場は、浜名湖競艇場や蒲郡競艇場と同じく「1マークからバック対岸までの距離が長いコース構造」が特徴的と言えます。
対して1マークとスタンド側の距離は40mと、全場平均(43.5m)と比較して3.5mも狭くなっています。
常滑競艇場でインコースが強い選手は「深谷知博選手」
登録番号 | 登録期 |
4524 | 103期 |
生年月日 | 身長 |
1988年04月11日 | 164cm |
体重 | 血液型 |
52kg | A型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
常滑競艇場のイン勝率第1位は静岡支部の深谷知博(ふかや ともひろ)選手。やまと競艇学校時代は当期のリーグ戦でトップの成績を残して卒業。
デビューは2008年11月で、初出走で初勝利を飾りました。デビュー5年目となる2012年からはA1級に定着。
6点台後半から7点台の勝率を安定してマークし、現在まで1度も降格することなくA1級を維持しています。
そんな深谷選手はG1を2度、SGを1度制しており、G1初優勝は2014年11月に地元浜名湖で行われた「G1浜名湖賞開設61周年記念」でのこと。
また、まだまだ記憶に新しいですが、2020年10月には「SG第67回ボートレースダービー(大村)」で、SG初優出にして初優勝の栄冠を勝ち取りました。
そして、深谷選手は2コースよりも3コースを得意とする選手のようです。直近の成績を見ても、1着率こそ2コースの方がわずかに上ですが、2連対率・3連対率ともに3コースが勝っています。
また、3コース時の3連対率は75%を超えており、深谷選手が3コースに侵入した際は、まずは連に絡める方向で予想を組み立てるのがベターです。(以下表)
1着率 | 2連対率 | 3連対率 | |
---|---|---|---|
2コース(38) | 18.4% | 39.5% | 63.2% |
3コース(33) | 15.2% | 57.6% | 75.8% |
※()内は侵入数
津競艇場のインコースが強い選手
津競艇場はプール型水面でできており、伊勢湾に流れ込む相川の河口付近に位置しているため、水質は汽水となります。
ただし、プール型水面のため潮の流れや潮位差の影響は受けません。
津競艇場は季節ごとに風による特徴が変化し、特に夏と冬は風の影響を受けやすくなっています。
夏は伊勢湾からの海風、冬は伊勢湾と真逆の場所に位置する鈴鹿山脈から吹き下ろす風が吹きます。
コースの特徴として、1マークとスタンドの距離が短く(40m)、常滑競艇場と並んで全競艇場の中で4位の狭さです。
また、スタートラインから1マークまでの振り幅が15mと長めではありますが、1マークの奥行きが100m設けられているので、トータル的にはインに有利な構造と考えられます。
津競艇場でインコースが強い選手は「徳増秀樹選手」
登録番号 | 登録期 |
3744 | 75期 |
生年月日 | 身長 |
1974年11月29日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
54kg | A型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
津競艇場のイン勝率第1位は静岡支部の徳増秀樹(とくます ひでき)選手。徳増選手は1994年11月にデビュー。
デビュー3年目には一般戦で初優勝を飾り、若手の頃からG3、一般戦ではコンスタントに優勝を重ねます。
2001年前期からはA1級に定着し、現在に至るまで20年間A1級をキープし続けているトップレーサーの1人です。
そんな徳増選手ですが、意外にもG1初制覇までの道のりは遠く、初優勝はデビュー17年目、2010年に地元浜名湖競艇で行われた「静岡県知事杯争奪戦G1浜名湖賞開設56周年」でのことでした。
これまでにG1は3回制覇。
また、SGタイトルホルダーでもあり、2020年6月に「第30回グランドチャンピオン(宮島)」で念願のSG初制覇を果たしたのは記憶に新しいところです。
さらに、徳増選手の持つ記録はこれだけに留まらず、2015年2月には24場制覇を当時の最年少記録で達成(史上13人目)。
その後の2019年11月には通算2000勝の記録も打ち立てています。また、通算優勝回数も90回を誇り、大台まであと少しのところまで来ている状況です。
レーススタイルとしては自在系で、どの決まり手もバランスよく持っている印象です。特筆すべき点としては、4コースの成績が挙げられます。
1コースに次ぐ高成績をマークしているのが4コースで、1着率に関しては2・3コースと比較して倍以上の成績をマークしています。(以下表)
コース別 | 1着率 | 3連対率 |
---|---|---|
2コース(38) | 11.4% | 51.4% |
3コース(33) | 11.4% | 52.3% |
4コース(54) | 29.6% | 64.8% |
※()内は侵入数
また、当然ながら4コースの1着本数も多く、通算成績で見ると2・3コースと100本近くの開きがあります。(以下表)
コース別 | 通算勝利数 |
---|---|
2コース | 317勝 |
3コース | 311勝 |
4コース | 413勝 |
以上のデータから、イン戦はさることながら、4コースからのダッシュ戦も大得意としている選手であることが伺えます。
三国競艇場のインコースが強い選手
三国競艇場は、プール型の水面で水質は淡水となります。
淡水は海水や汽水と比べて「水が固く、乗りづらい」と表現されることがありますが、その中でも三国競艇場は特に水が固いと感じる選手が多いようです。
風の特徴として、1年を通してホームストレッチは追い風傾向にあります。夏場は日本海からの海風、冬場は北風が吹くため、三国競艇場の構造(スタート方向がほぼ南向き)と相まって、年間を通してホームは追い風となりやすいのが特徴的です。
スタートラインが全競艇場の中で2位の長さを誇ります。
対して、1マークとスタンドの距離は平均的な長さしかないため、スタートラインから1マークまでの振り幅が大きくなっています。
振り幅は17mもあり、江戸川競艇場に次いで、全競艇場の中で2位の長さとなっている競艇場です。
三国競艇場でインコースが強い選手は「大橋純一郎選手」
登録番号 | 登録期 |
4073 | 86期 |
生年月日 | 身長 |
1981年03月20日 | 167cm |
体重 | 血液型 |
53kg | O型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
三国競艇場のイン勝率第1位は静岡支部の大橋純一郎(おおはし じゅんいちろう)選手。
大橋選手は2000年5月にデビューした86期の選手で、同期には萩原秀人選手(福井)や中野次郎選手(東京)らがいます。
デビューから10年ほどはB1~A2級が多く、中々A1級に定着できずにいましたが、2014年以降はA1級として活躍しています。
ビッグレースでの優勝はないものの、一般戦ではコンスタントに優出し、ここ数年は安定して優秀な成績を残している印象です。
レーススタイルとしてはダイナミックな攻めが多く、コース問わず「捲り」「捲り差し」の比率が高くなっています。
また、2コース時も「差し」と「捲り」の勝利数が同じという点が特徴的で、攻めっ気の強い選手と言えるでしょう。(以下表)
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 72本 | 72本 | – |
3コース | 27本 | 60本 | 52本 |
4コース | 12本 | 68本 | 47本 |
5コース | 13本 | 25本 | 61本 |
6コース | 10本 | 8本 | 21本 |
琵琶湖競艇場のインコースが強い選手
琵琶湖競艇場は、その名の通り琵琶湖に位置しているため水質は淡水となります。
標高が高く気圧が低いため、モーターパワーの発揮しにくい水面と言われています。また、春先から夏にかけて周辺の山々から雪解け水が流入するため、水位が上昇し、風や観光船の通過によるうねりの影響が出やすいと言われています。
琵琶湖競艇場は内陸部に位置し、近隣に高い山も存在していないため、季節ごとの特徴などは特にありません。
また、琵琶湖競艇場では「横ピット」と呼ばれる特殊な構造になっており、ピット離れはそれほど重視されない傾向にあります。
その他のレイアウトに関しては特筆するほどの特徴はありません。ただし、前述したうねりは1マークで発生しやすく、2マークの方が影響は小さくなります。
琵琶湖競艇場でインコースが強い選手は「前沢丈史選手」
登録番号 | 登録期 |
4366 | 97期 |
生年月日 | 身長 |
1985年10月09日 | 169cm |
体重 | 血液型 |
54kg | AB型 |
出身地 | 支部 |
茨城県 | 東京支部 |
琵琶湖競艇場のイン勝率第1位は東京支部の前沢丈史(まえざわ たけし)選手。
前沢選手は2005年11月にデビュー。デビュー翌月の2005年12月には初勝利を挙げ、その後は徐々に成績を残していきます。
自身初となるA1級昇格を果たした2012年前期以降は、1度だけA2降格があるものの、それを除く期間はA1級をキープ。
グレードレースでの優勝こそないものの、一般戦では通算出場節数の約3分の1で優出を果たすなど、その強さを見せつけています。
基本的に自在系のレーススタイルではありますが、コースごとの決まり手の傾向が割とはっきりしており、3・5コースでは捲り差し、4コースでは捲りの比率が圧倒的に多くなります。(以下表)
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
3コース | 15 | 32 | 56 |
4コース | 21 | 49 | 27 |
5コース | 7 | 18 | 47 |
前沢選手のレースを狙う際はこの傾向を頭に入れ、予想を組み立てると良いかもしれません。
住之江競艇場のインコースが強い選手
住之江競艇場は、プール型水面で水質は淡水となります。
大阪湾から派生した木津川、大和川の間に位置していますが、両河川の水系ではなく、工業用水を引いて利用しています。
風の特徴として、横風は1年を通して少ないのに対し、向かい風・追い風は季節によって変わります。主に春夏は向かい風、秋冬は追い風となるケースが多いようです。
そして、住之江競艇場の最大の特徴は、スタートラインから1マークまでの振り幅の小ささです。
全競艇場平均が12.2mあるのに対し、住之江競艇場はわずか6mしかありません。そのため、インコースでもあまり斜行せずに1マークに向かうことになり、1マークでは有利にレースを進めやすくなります。
住之江競艇場でインコースが強い選手は「徳増秀樹選手」
登録番号 | 登録期 |
3744 | 75期 |
生年月日 | 身長 |
1974年11月29日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
54kg | A型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
津競艇場に続き、住之江競艇場でも徳増選手がイン勝率1位をマーク。
徳増選手の詳しい情報は先程の「津競艇場のインコースが強い選手」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
尼崎競艇場のインコースが強い選手
尼崎競艇場はプール型水面で水質は淡水となります。水質に関しては大きな特徴はなく、比較的穏やかな水面です。
風の特徴として、夏と冬の風が特徴的です。
まず、夏は大阪湾からの海風(甲子園の浜風)の影響を受けます。風速としては6~9mになることが多く、時には10mを超える強風の場合もあります。
一方、冬は六甲山からの「六甲おろし」が影響します。六甲おろしも風速6m超えの強風をもたらすことがありますので、想定外に荒れるレースが発生することもありますので、注意が必要です。
コースの特徴では、スタートラインから1マークまでの振り幅が5mほどしかなく、インに有利な構造をしています。
また、1マークからスタンドまでの距離も全場中4位の長さを有しており、2・4コースの差しが決まりやすい構造であると言えるでしょう。
尼崎競艇場でインコースが強い選手は「石渡鉄兵選手」
登録番号 | 登録期 |
3716 | 74期 |
生年月日 | 身長 |
1974年12月06日 | 160cm |
体重 | 血液型 |
55kg | O型 |
出身地 | 支部 |
千葉県 | 東京支部 |
尼崎競艇場のイン勝率第1位は東京支部の石渡鉄兵(いしわた てっぺい)選手。
1994年に74期としてデビュー。
同期には守田俊介選手(滋賀)、辻栄蔵選手(広島)ら、中堅~ベテラン層の有名選手が数多くいます。中学生時代は騎手志望だったという石渡選手ですが、体重オーバーのため断念。
その後、高校3年生の時に受験した競艇学校の試験は一発でパスし、ボートレーサーの道を歩むことになりました。
長年A1級で活躍し続ける選手ですので、当然ながらその強さは折り紙付きですが、石渡選手を語る上で外せないのは「江戸川鉄兵」と呼ばれるほどの江戸川巧者っぷり。
これまで3度経験したG1制覇の内、2度が江戸川でのもの。(2010年「G1江戸川大賞開設55周年記念」、および2012年「G1江戸川大賞開設57周年記念」)
また、江戸川での直近の当地勝率は8.16と圧巻で、言わずもがな全競艇場の中で1位の成績となっております。
主題の尼崎の話とは逸れてしまいましたが、石渡選手はそれほどまでに難水面を苦にしない、むしろ難水面を得意とする少しピーキーな選手なのです。
攻め手としては自在戦が基本ですが、5コースのみ「捲り差し」に特化しているのが特徴です。また、4コース戦に強く、勝率、連対率ともに1コースに次ぐ2位の成績を誇り、3連対率に至っては80%越で、ほぼ連は外さないとみて良いでしょう。(以下表)
1着率 | 3連対率 | |
---|---|---|
1コース(63) | 68.3% | 92.1% |
2コース(44) | 20.5% | 68.2% |
3コース(43) | 14.0% | 72.1% |
4コース(50) | 36.0% | 84.0% |
5コース(33) | 9.1% | 51.3% |
6コース(33) | 9.1% | 40.9% |
※()内は侵入数
鳴門競艇場のインコースが強い選手
鳴門競艇場は、小鳴門海峡に位置しているため水質は海水となります。
鳴門競艇場の周囲には防波堤が設置されているため、潮の流れによる波やうねりの影響は軽減されています。
一方、他の海水面の競艇場と同様、潮位差は存在します。
風の特徴としては、無風の状態がほとんどない程、風の影響を受ける競艇場です。
特に夏場とその他の季節で異なり、夏場は70%以上がホーム向かい風であるのに対し、その他の季節は60%程度の割合でホーム追い風となります。
そして、コース幅は全体的に狭いレイアウトとなっている競艇場で、1マークとスタンドの距離が短く、特に3コースまくり率の高さが際立っています。
鳴門競艇場でインコースが強い選手は「田口節子選手」
登録番号 | 登録期 |
4050 | 85 |
生年月日 | 身長 |
1981年01月14日 | 162cm |
体重 | 血液型 |
46kg | AB型 |
出身地 | 支部 |
岡山県 | 岡山支部 |
鳴門競艇場のイン勝率第1位は岡山支部の田口節子(たぐち せつこ)選手。
女子選手で唯一のランクインとなった田口選手は「銀河系軍団」として名高い85期生の一員として1999年11月にデビュー。
デビュー5年目となる2003年後期には早々にA1級に昇格し、ケガ等による降格は数回あるものの、選手生活の大半をA1級として戦う女性トップレーサーです。
優勝経験も豊富で、女子戦がメインであるもののG1を2度、G3に至っては29度制覇しています。また一般戦においては男子混合戦でも幾度も優勝しており、男子選手にも引けを取らない実力を持っています。
SGにも通算で23回出場しており、勝率6.17をマークしていることが何よりの証拠でしょう。
田口選手は、以下の表を見てとれるように、捲り屋と言っていいほどのレーススタイルで、2~4コース時は捲りの決まり手が突出しており、女子選手にしては珍しくガンガン握って攻める選手であると推測できます。
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 105本 | 134本 | – |
3コース | 27本 | 87本 | 65本 |
4コース | 42本 | 80本 | 65本 |
5コース | 31本 | 40本 | 51本 |
6コース | 15本 | 18本 | 21本 |
また、スローに侵入したときの安定感も抜群で、1~3コース全てにおいて3連対率は80%以上の数値を叩き出しています。(以下表)
コース | 3連対率 |
---|---|
1コース(73) | 95.9% |
2コース(40) | 80.0% |
3コース(41) | 80.5% |
4コース(49) | 67.4% |
5コース(40) | 52.5% |
6コース(31) | 45.2% |
※()内は侵入数
丸亀競艇場のインコースが強い選手
丸亀競艇場は、瀬戸内海に面した場所に位置しているため、水質は海水となります。
潮の満ち引きの影響を受け、他の競艇場と比較しても特に潮位差が大きい競艇場として知られています。
風の特徴として、瀬戸内海方向に向かってスタートするコース構造となっているため、基本的には1年を通して海からの向かい風を受ける傾向です。
特に冬場は季節風の影響で、強い向かい風となるケースがあります。ただし、天候によっては追い風となる場合もあるので注意が必要です。
そして、コースの特徴として、丸亀競艇場はスタートラインが長く、ダッシュ勢はセンターラインからの距離が離れるため、不利に働きやすい構造です。
一方、スタートラインから1マークまでの振り幅が大きいため、航走距離的には3・4コースのセンター勢が優位と言う特徴もあります。
丸亀競艇場でインコースが強い選手は「峰竜太選手」
登録番号 | 登録期 |
4320 | 95期 |
生年月日 | 身長 |
1985年03月30日 | 173cm |
体重 | 血液型 |
51kg | B型 |
出身地 | 支部 |
佐賀県 | 佐賀支部 |
多摩川競艇場に続き、丸亀競艇場でも峰選手がイン勝率1位をマーク。
峰選手の詳しい情報は「多摩川競艇場のインコースが強い選手」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
児島競艇場のインコースが強い選手
児島競艇場は、瀬戸内海に面した場所に位置しているため、水質は海水となります。
また、潮の満ち引きによる潮位差が生じる競艇場で、その大きさは最大で2~3mほどと言われ、潮の変化によるうねりも発生する特徴があります。
基本的には風の影響は少ない競艇場とされています。
理由の一つはスタンドの背後に位置する鷲羽山(わしゅうざん)が防風壁の役割を果たしてくれるからです。
また、瀬戸内海の湾内に位置しているため、海風の影響も比較的小さいものとなっています。
そして、コースの特徴としてスタートラインが全競艇場の中で4位の長さを有しています。対する1マークとスタンドの距離は平均的な長さであるため、スタートラインから1マークまでの振り幅も全場中4位と、かなりの大きさを持つのが特徴的です。
児島競艇場でインコースが強い選手は「西村拓也選手」
登録番号 | 登録期 |
4397 | 98期 |
生年月日 | 身長 |
1986年12月01日 | 164cm |
体重 | 血液型 |
53kg | A型 |
出身地 | 支部 |
大阪府 | 大阪支部 |
児島競艇場のイン勝率第1位は大阪支部の西村拓也(にしむら たくや)選手。
「ニシタク」の愛称で親しまれる西村選手は2006年5月にデビュー。
大阪支部期待の選手だっただけあり、デビュー4年目の2009年後期にはA2級に昇格、その後2011年からはA1級に昇格し、以降同級を守り続けています。
常に高い勝率を維持し続け、G1でも8度優出していますが、残念ながらまだ優勝には手は届いていません。
とは言え、SG級レーサーのひしめく地元大阪の名物レースである「オール大阪ラピートカップ」では昨年2020年5月に優勝を果たしており、近い将来G1制覇する可能性も十分あると思います。
余談ですが、西村選手の奥様は美人で有名で、サンテレビで放送された「ボートの時間」に夫婦で出演された際は、ボートレースファンの間で話題になりました。
宮島競艇場のインコースが強い選手
宮島競艇場は、瀬戸内海に面した場所に位置しているため、水質は海水となります。同じ瀬戸内海に面している児島競艇場と特徴は似ており、潮位差や潮の変化によるうねりの影響を受けます。
風の特徴として、周囲に防風壁となるようなものは存在せず、特に瀬戸内海からの海風の影響を受けます。
また、風向が流動的なのも特徴で、午前と午後で風向きが変わることも特徴の1つとして挙げられるでしょう。
そして、コースの特徴として、1マークとスタンドの距離が短いのが宮島競艇場の最大の特徴で、全競艇上の中で4位の短さとなっています。
これに比例してスタートラインから1マークまでの振り幅も大きく、全競艇場の中でも上位に入るほどの数値です。
宮島競艇場でインコースが強い選手は「徳増秀樹選手」
登録番号 | 登録期 |
3744 | 75期 |
生年月日 | 身長 |
1974年11月29日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
54kg | A型 |
出身地 | 支部 |
静岡県 | 静岡支部 |
津競艇場、住之江競艇場に続き、宮島競艇場でもイン勝率1位をマークし、3冠達成の徳増選手。
徳増選手の詳しい情報は「津競艇場のインコースが強い選手」で紹介していますので、そちらをご覧ください。
徳山競艇場のインコースが強い選手
徳山競艇場は、笠戸湾の一角に位置しており、水質は海水となり、他の海水の競艇場と同じく潮位差の影響を受けます。
また、満潮時に強い風が吹くとうねりが生じ、こちらも水面状況に影響を与えます。
風の特徴として、笠戸湾の奥に位置しており、周囲を山や島に囲まれているため、風の影響は比較的少ないと言えます。
また、山からの風はホーム追い風傾向のため、イン有利に働きやすいという特徴もあります。
そして、コースの特徴として、他の競艇場と比較してバックストレッチが広めの設計でできている競艇場で、また、ピットから2マークまでの距離は短く、枠なり侵入になりやすいため、この2点においてはイン有利に働きます。
対して、スタートラインから1マークまでの振り幅はかなり大きく、イン有利の部分とセンター有利の部分が混在するレイアウトになっています。
徳山競艇場でインコースが強い選手は「古澤光紀選手」
登録番号 | 登録期 |
4522 | 103期 |
生年月日 | 身長 |
1987年10月28日 | 165cm |
体重 | 血液型 |
52kg | B型 |
出身地 | 支部 |
福岡県 | 福岡支部 |
徳山競艇場のイン勝率第1位は福岡支部の古澤光紀(ふるさわ みつのり)選手。
103期のやまと競艇学校チャンプとして2008年11月にデビューした古澤選手。やまと競艇学校時代は当期トップの優勝回数を誇り、デビュー当時から期待されていた選手でした。
プロになってすぐは中々成績が振るわず、7年目の2014年前期でようやくA級に初昇格します。しかし、そこからは順調に成績も向上し始め、2016年後期から現在に至るまで、5年連続A1級をキープし続けています。
また、今年2021年の前期には自身最高勝率となる7.14をマークし、今後の更なる飛躍が楽しみな選手です。タイプとしてはオーソドックスな自在派で、決まり手に大きな偏りはなさそうです。
古澤選手は三国競艇場、琵琶湖競艇場の成績が突出しているのが特徴で、他の競艇場と比べて少々出走回数は少ないものの、琵琶湖での勝率が9.36と突出した結果を残しています。
難水面と言われる琵琶湖競艇場ですが、古澤選手が出場しているときは要注目です。
下関競艇場のインコースが強い選手
下関競艇場は、関門海峡に面した場所に位置しており、水質は海水となっております。
海に面してはいるものの、防潮壁が設置されているため、うねりの影響は限定的で比較的穏やかな水面となっておりますが、潮位の変化は存在するので注意が必要です。
風の特徴としては海風の影響を受けるため、基本的には横風傾向が強いのが特徴的です。
そして、コースの特徴としてピットから2マークまでの距離が全競艇場の中で2位の長さとなっているため、ピット離れが良い艇がいると前付けに行き、侵入が乱れることもあります。
対して、スタートラインから1マーク周辺までは平均的なレイアウトになっています。
下関競艇場でインコースが強い選手は「榎幸司選手」
登録番号 | 登録期 |
4171 | 91期 |
生年月日 | 身長 |
1982年0913月日 | 165cm |
体重 | 血液型 |
52kg | O型 |
出身地 | 支部 |
長崎県 | 長崎支部 |
下関競艇場のイン勝率第1位は長崎支部の榎幸司(えのき こうじ)選手。
90期生として2002年5月にデビュー。初勝利まで約半年、初優勝まで約5年半と、少々スローぎみなスタートを切ります。デビュー7年目の2008年前期にはA1級まで昇格するも、1期のみであえなく降格。
その後もB1~A2級を行き来する成績が続きますが、再度A1級に昇格した2013年前期からは成績が安定し始め、数回のA2級降格はあるものの、多くをA1級として活躍しています。
コースによる攻め方の傾向が比較的はっきりしている方で、2コースは差し、3・5コースは捲り差し、4コースは捲りの決まり手が突出しています。
ですので、コースごとに攻め方が変わることを念頭に置いて、予想を組み立てると良いかもしれません。(以下表)
差し | 捲り | 捲り差し | |
---|---|---|---|
2コース | 75本 | 43本 | – |
3コース | 13本 | 35本 | 62本 |
4コース | 19本 | 41本 | 23本 |
5コース | 6本 | 13本 | 39本 |
6コース | 4本 | 5本 | 14本 |
若松競艇場のインコースが強い選手
若松競艇場は、洞海湾に面しており、水質は海水となります。
目立った特徴は特になく、一般的な海水水面です。そのため、潮位差や、うねりの影響が存在します。
風の特徴として、若松競艇場は基本的に海風が常に吹いている競艇場となります。その中でも、特に夏場は風向が変わりやすいという特徴があるため、注意が必要となります。
そして、コースの特徴としてホーム側が全体的に狭めという特徴を持ちます。1マーク、2マーク共にスタンド側との距離が全競艇場の平均よりも短く、1マークではまくりが効きやすく、2マークでは全速ターンがしにくい傾向にあると言えます。
若松競艇場でインコースが強い選手は「竹田辰也選手」
登録番号 | 登録期 |
4239 | 92期 |
生年月日 | 身長 |
1984年02月15日 | 160cm |
体重 | 血液型 |
53kg | A型 |
出身地 | 支部 |
山口県 | 山口支部 |
若松競艇場のイン勝率第1位は山口支部の竹田辰也(たけだ たつや)選手。
2003年5月にデビューした竹田選手。同期には毒島誠選手(群馬)、大峰豊選手(山口)らがいます。
デビュー5年目となる2007年前期にはA2級に昇格し、安定した成績は残し続けるも、A1級には中々手が届かずにいました。
そんな中ようやく2017年にA1級に昇格。
すぐにA1級定着とまではいきませんでしたが、昨年2020年からは成績が急上昇し、直近3期は6点後半~7点台をマークし続けており、遅咲きながら今後の活躍が非常に楽しみな選手です。
竹田選手の最大の特徴はインコースの強さとスタートの速さ。A1級でもイン勝率が70%~80%の選手が多い中、一般戦への出場が多いとはいえ勝率90%(侵入数:30)は圧巻です。
また、インのスタートも1級品で、直近に至っては平均STが0.11という驚異の数値を記録しています。
芦屋競艇場のインコースが強い選手
芦屋競艇場は、プール型の水面で水質は淡水となります。
1マーク対岸側に存在する植物が消波装置の役割を果たしてくれているため、波も立ちにくく穏やかな水面です。
風の特徴として、周囲を小高い丘に囲まれているため、風の影響は受けにくい特徴があります。
風向は季節ごとに傾向があり、春夏は向かい風、秋冬は追い風の日が多くなる傾向です。
そして、コースの特徴として全体的に広めの構造となっているのが特徴で、特に1マーク周りはスタンド側との距離、奥行き、バック対岸との距離、どれをとっても比較的ゆとりのあるレイアウトになっています。
芦屋競艇場でインコースが強い選手は「大上卓人選手」
登録番号 | 登録期 |
4682 | 109期 |
生年月日 | 身長 |
1990年09月03日 | 167cm |
体重 | 血液型 |
54kg | AB型 |
出身地 | 支部 |
広島県 | 広島支部 |
芦屋競艇場のイン勝率第1位は広島支部の大上卓人(おおうえ たくと)選手。
大上選手は当時の若手有望株が多く在籍した109期生として2011年11月にデビュー。
同期には丸野一樹選手(滋賀)、永井彪也選手(東京)ら、若くしてSGにも出場する実力派選手がずらり。大上選手自身もSG戦線で戦うトップレーサーの1人です。
デビュー7年目の2017年後期からはA1級に定着。
G1では5度優出を果たし、まだ優勝を手にしてはいないものの、昨年2020年11月には「G2第4回結核予防事業協賛 秩父宮妃記念杯(琵琶湖)」を制しています。
まだまだ伸び盛りの選手ですし、今後G1、SGを制覇していく可能性は十分に秘めた選手であることは間違いないでしょう。
大上選手と言えばやはりダッシュ戦の強さが魅力。特に4・5コースの成績は秀逸で、連対率に至っては2・3コースを優に上回ります。(以下表)
1着率 | 2連対率 | 3連対率 | |
---|---|---|---|
1コース(29) | 82.7% | 86.2% | 89.6% |
2コース(21) | 23.8% | 47.6% | 52.3% |
3コース(21) | 38.0% | 52.3% | 61.9% |
4コース(17) | 47.0% | 70.5% | 94.1% |
5コース(18) | 22.2% | 66.6% | 72.2% |
6コース(25) | 4.0% | 20.0% | 36.0% |
※()内は侵入数
決まり手に関しては大きな偏りもなく、どんな状況になっても対応できる柔軟な対応力を兼ね備えている選手と言えるでしょう。
福岡競艇場のインコースが強い選手
福岡競艇場は、博多湾に流れ込む那珂川の河口に位置しているため、水質は汽水となります。
また、1マーク側が河口にはみ出すようなレイアウトになっており、潮の流れと川の流れがぶつかって独特のうねりが発生します。
風の特徴として博多湾から吹く海風の影響を受けます。前述の水質に加え、海風の影響からより複雑なうねりが発生します。
福岡競艇場で最もうねりが生じる条件は「満潮+左横風」とされていますが、左横風の割合は約60%とも言われ、自ずとこの条件の発生割合も多くなります。
そして、コースの特徴として全体的に独特な構造となっているため、3点に絞って特徴を紹介します。
まず、本番ピットがバック側に位置しており、前付けが難しいレイアウトです。また、1マークがスタンド側に大きく振られているため、インコースは斜行を強いられ、逆に3コースは直線上に1マークが位置することになります。
さらにもう一つ大きな特徴が2マークの奥行きの狭さです。この部分の距離が短いことで、ダッシュ勢は十分な助走距離を取ることができません。
福岡競艇場でインコースが強い選手は「近江翔吾選手」
登録番号 | 登録期 |
4643 | 107期 |
生年月日 | 身長 |
1993年02月18日 | 168cm |
体重 | 血液型 |
53kg | O型 |
出身地 | 支部 |
香川県 | 大阪支部 |
福岡競艇場のイン勝率第1位は香川支部の近江翔吾(おおみ しょうご)選手。
※愛知支部の山崎哲司(やまざき てつじ)選手も同率首位ですが、今回は近江選手をピックアップしています。
近江選手は2010年11月にデビュー、若手の有望株として期待されている選手です。
デビュー4年目の2013年頃から頭角を現し出し、同年12月には一般戦「ありがとう2013カップ競走(鳴門)」で大外6コースから初優勝を飾ります。
翌年2014年後期からはA2級に昇格し、現在に至るまでA級をキープし続けています。
A1級に完全に定着、とまではいきませんが、直近成績は6点台中盤~後半でまとめていることが多く、A1定着は確実でしょう。
また、まだSG出場経験はありませんが、今の成績から考えると近い将来SGでの活躍も十分期待できるでしょう。
レースの特徴としては4コースに強いことが伺えます。1着率、連対率、勝利本数ともに1コースに次ぐ成績で、決まり手に偏りもなく、4コース戦においてはどんな状況でも1着まで狙える選手だと考えられます。
唐津競艇場のインコースが強い選手
唐津競艇場は、プール型水面で水質は淡水となります。
近隣を流れる松浦川を水源としていますが、直接川とつながっているわけではないので、比較的穏やかな水面です。
風の特徴としては、時間帯によって風向が変わることが挙げられます。大まかに大別すると、午前中は「向かい風」、午後からは「追い風」傾向になることが多いようです。
そして、コースの特徴として、ピットから2マークまでの距離が全競艇場の中で最長というのが最大の特徴です。
そのため、ピット離れの良い艇がいると前付けをされやすくなります。対する1マーク周りには目立った特徴は無く、平均的なコースレイアウトとなっています。
唐津競艇場でインコースが強い選手は「秦英悟選手」
登録番号 | 登録期 |
4427 | 100期 |
生年月日 | 身長 |
1985年09月16日 | 166cm |
体重 | 血液型 |
52kg | A型 |
出身地 | 支部 |
大阪府 | 大阪支部 |
唐津競艇場のイン勝率第1位は大阪支部の秦英悟(おおみ しょうご)選手。
秦選手は100期生として2007年5月にデビュー。
同期には桐生順平選手(埼玉)、平高奈菜選手(香川)ら、男女それぞれでトップクラスの実力を誇る選手がいます。
ボートレーサーになったキッカケは、近所のたこ焼き屋さんの勧めだったそうで、大阪出身の秦選手らしいエピソードです。
デビュー4年目の2010年後期にはA2昇格、その後2014年にはA1級まで昇格し、順調に成績を伸ばしている選手です。
記憶に新しいところでは、2020年12月に行われた「SG第35回グランプリ/シリーズ戦(平和島)」でSG初出場、初優出の結果を残します。
地元住之江ではなく、平和島開催の時にこの結果を残したのは少々残念ではありますが、これをきっかけにさらに飛躍し、今年2021年は既に2回のSGに出場。
さらに「SG第26回オーシャンカップ(芦屋)」では準優まで進出など、今後はSGでの活躍も大いに期待できそうです。
秦選手いわく、得意なコースは2コース、好きなコースは3・5コースだそう。
その言葉通り、2コースの1着率は40%弱、3連対率に至っては2・3コースで70%オーバーと、得意コースにしているだけのことはある成績です。(以下表)
1着率 | 3連対率 | |
---|---|---|
1コース(67) | 86.6% | 95.5% |
2コース(44) | 38.6% | 79.6% |
3コース(47) | 29.8% | 70.2% |
4コース(42) | 19.1% | 59.5% |
5コース(47) | 17.0% | 66.0% |
6コース(40) | 7.5% | 37.5% |
※()内は侵入数
当然ながらインコースの成績も高いレベルにありますし、スローに侵入したときはコース問わず注目の選手と言えるでしょう。
大村競艇場のインコースが強い選手
大村競艇場は、大村湾に面した場所に位置しており、水質は海水となります。
水質に目立った特徴は無く、他の海水面と同様、潮位差とうねりの影響を受けます。
風の特徴として、特に冬場は北風の影響で強風が吹くこともあり、風向きも変わりやすいです。また、春先にも季節風の影響がみられます。
コースの特徴として、1マークからスタンドまでの距離が長めで、かつスタートラインから1マークまでの振り幅も比較的小さいため、イン有利なレイアウトになっています。
また、ピットの位置が独特で、待機位置までの距離が短いため、前付けがしにくい構造にもなっています。
大村競艇場でインコースが強い選手は「森永隆選手」
登録番号 | 登録期 |
4703 | 110期 |
生年月日 | 身長 |
1988年0226月日 | 162cm |
体重 | 血液型 |
50kg | B型 |
出身地 | 支部 |
山口県 | 山口支部 |
大村競艇場のイン勝率第1位は山口支部の森永隆(もりなが たかし)選手。
2012年5月にデビュー。
110期選手の中では、通算勝率で5本の指に入るほどの好成績を残している選手。2018年頃から成績がどんどん上がってきており、現在はA級に定着。G1戦でも9勝をマークしており、今後の活躍が期待できる若手選手の1人です。
レーススタイルとしては自在型で、1~4コースでの成績には目を見張るものがあります。
1コース以外の1着率はそれほど高くないものの、直近1年間の3連対率においては1~4コースの全てで60%越をマークしており、連候補としては十分に狙える選手であることが分かります。(以下表)
1着率 | 3連対率 | |
---|---|---|
1コース(58) | 74.1% | 87.9% |
2コース(42) | 14.3% | 61.9% |
3コース(42) | 16.7% | 69.1% |
4コース(42) | 16.7% | 64.3% |
5コース(46) | 2.2% | 39.1% |
6コース(41) | 4.9% | 29.3% |
※()内は侵入数
全国平均のインコースが強い選手
A級選手に限定した場合のイン勝率第1位は愛知支部の池田浩二(いけだ こうじ)選手。佐賀支部の宮地元輝(みやち もとき)選手も同率首位ですが、今回は池田選手をピックアップしてご紹介しています。
全国平均のインコースが強い選手は「池田浩二選手」
登録番号 | 登録期 |
3941 | 81期 |
生年月日 | 身長 |
1978年04月03日 | 170cm |
体重 | 血液型 |
53kg | O型 |
出身地 | 支部 |
愛知県 | 愛知支部 |
43歳という年齢ながら、ボートレース界のレジェンドと言っても差し支えない程の成績や記録を持つ池田選手。
競艇好きの叔父に競艇場に連れて行ってもらったことがキッカケでボートレーサーを目指すようになり、第81期として入所した本栖養成所ではトップの成績で卒業。
デビュー当初からその実力を遺憾なく発揮し、1997年11月に初出走したのち、同節中に初勝利を達成。1999年1月には早くもG1に初出場し、続く翌2000年5月にはSGデビューを果たすなど、破竹の勢いで成長を遂げます。
直近20年間に渡ってA1級をキープし続け、通算でG1を12回、SGを9回制覇しています。
また、圧巻だったのは2011年で、5月の「東日本大震災被災地支援競走・SG第38回笹川賞(尼崎)」、10月の「SG第58回全日本選手権(平和島)」、そして12月の「SG第26回賞金王決定戦 – 決定戦(住之江)」でSG3冠を達成。
とんでもない偉業を成し遂げて、年間MVPを獲得しました。さらに、一般戦も含めると計80回の優勝、1759勝、通算勝率7.55と、冒頭で言った通りレジェンドにふさわしい記録の数々を持ちます。
池田選手はどのコースからでも狙える万能型の自在系選手ですが、敢えて取り上げるなら「インコースでの各成績の高さ」でしょう。
1着率は当然、連対率や平均STに至るまで、どれをとってもトップ級の成績です。また、ほぼG1やSGに出場している中での成績ですので、上位レースにおいても池田選手のイン戦は揺るぎないものだと捉えておいた方が良いでしょう。
さらに、もうひとつ面白いデータがあります。それは「抜き」の決まり手の多さ。全コースをトータルした抜きの決まり手は通算で154本。
全1759勝の内、154勝が抜きによるもので、10%弱の割合を占めます。
ウイリーモンキーを駆使したハイレベルなターンをすることでも知られる池田選手ですが、1周1マークで不利な展開になったとしても、勝ちに持ち込めるだけの道中戦の上手さを持ち合わせていることが分かります。
競艇のインコースが強い選手まとめ
1レース毎の勝敗がランキングを大きく左右するイン勝率ですが、各競艇場の1位にはやはり誰もが知っているような有名選手の名前が並びました。
ボートレースはインコースが圧倒的に有利な競技ではありますが、それでも10レース以上出走して100%近い勝率をキープしているのは流石の一言です。
ボートレースの予想を行うにあたり、当然ながら選手の実績だけでなく、天候やモーター性能など、複合的なデータに目を通すことは必要ですが、今回ご紹介した情報が皆様の予想に少しでも役立てば幸いです。