・競艇で言われるヒモ(紐)ってどんな意味?
・競艇のヒモ(紐)に関連した他の言葉とかってあるのかな?
・しずくさんのヒモになっても良いですか!?
それでは解説していくよー!
競艇のヒモ(紐)とは?
競艇のヒモとは、一般的に3連単(3連勝単式)、2連単(2連勝単式)において2着に入賞する艇のことを指します。
ただ、いわゆる業界用語的なワードですので正式な定義はありません。
そのため、特に3連単の場合は2着を指してヒモと言ったり、3着を指してヒモと言ったり、ヒモが意味する範囲は人によって異なるケースがある印象です。
この違いが生まれた理由について、あくまで筆者の見解ですが、おそらくひと昔前の公営ギャンブル(少なくともボートレースや競輪)には3連単の賭け式が存在していなかったためではないかと考えています。
昔の主流は2連単となっていたため、自ずと2着を指す言葉としてヒモが定着したと思われます。
しかし、3連単が主流の現在では2、3着の両者を指してヒモと呼ぶのは何ら間違いではありません。
ヒモ(紐)と言われた由来
さて、ここからはヒモの由来についてです。
なぜ2、3着の艇がヒモなのか?
これは荷物をくくるための紐が由来だと言われています。
荷物が主役(=1着艇)で、紐は脇役(=2、3着艇)ということです。
例えば家電屋で持ち帰りの家電を買った場合を例にしてみましょう。
その場合のイメージとしては以下のとおりとなります。
- 家電を家まで持ち帰る行為=舟券的中
- 家電=1着艇
- 家電の箱をくくる紐=2着艇
当然ながら家電が主役、紐は脇役なわけですが、その脇役がいないと家電を持って運ぶことが難しくなるため、脇役と言えば聞こえは悪いですが必要不可欠な存在です。
つまり、より確実に目的(家電を家まで持ち帰る=舟券的中)を達成するためには紐選びも重要になるというわけです。
ここまでは2、3着のことを指す「ヒモ」について解説しましたが、1着と3着固有の用語もそれぞれ存在します。
1着のことを「頭(あたま)」と呼ぶ
まず、1着は「頭(あたま)」と呼びます。
頭には頭首や頭取といったように、特定の組織やグループのトップという意味があります。
ここから転じて、そのレースの1位(トップ)のことを頭と呼ぶようになったと思われます。
3着は「トリ」と呼ぶ
次に3着は「トリ」と呼びます。
こちらは紅白歌合戦なんかでも使われているワードですので、聞いたことがある人自体は多いと思います。平たく言うと最後に出てくる人です。
元々は寄席で最後に出演する人を「取り」と呼んでいました。
それが一般的に使われるようになり、最終的には3連単の舟券の最後に絡む人(=3着入賞艇)を指して「トリ」と呼ぶようになりました。
競馬でも使われる用語「ヒモ穴(紐穴)」とは
競艇に限らず、競馬でも使われているヒモ穴とは、「ヒモに穴(人気のない艇)が絡むこと」を言い、特に、頭は人気艇で2、3着のどちらか、もしくは両方に人気のない艇が入賞するケースを指すことが多いです。
続いてはヒモ荒れです。
例えば、次のような番組で6号艇が舟券に絡むパターンを例にします。
- 1:A1級
- 2345:A2〜B1級
- 6:B2級(ルーキー選手)
上記のような番組の場合、当然6号艇の選手は軽視されがちで、イン逃げ濃厚組であるにも関わらず、6号艇3着で数10倍、1–6に至っては万舟というオッズになることが良くあります。
これがヒモ穴です。
実力・実績が劣っていたり、モーターが悪かったり何かしらの理由があって不人気になっているため、積極的に狙っていくのは中々難しいです。
ただ、オッズと相談しながらいつもの予想の2、3着を少し広げてみるのも面白いかもしれません。
ヒモ抜けという用語もある
「ヒモ抜け」という用語も良く使われます。
「ヒモ(=2、3着)」が「抜け」ているという意味のため、頭は的中したものの、2、3着入賞の艇を舟券に絡めていなかったことを意味します。
具体的には、1–23–2345(1着に1、2着に23、3着に2345という組み合わせの3連単)という予想をしたレースの結果が1–2–6や1–4–2のようになり、2着もしくは3着入賞の艇を舟券に絡めておらず不的中になってしまった事を言います。
ただ、仮に結果が1–4–6になり、2、3着入賞艇の両方を舟券に絡めていなかった場合は
一般的にはヒモ抜けとは言いません。
あくまで2、3着の内どちらか一方のみ抜けていた場合をヒモ抜けと呼びます。
まとめ:競艇のヒモ(紐)の意味を知っておきましょう
- ヒモとは、3連単や2連単で「2着」に入賞する艇のこと
- 1着は頭(あたま)、3着はトリ
- ヒモ抜けは、頭は的中したものの、2・3着入賞の艇を舟券に絡めていなかったことを意味する
- ヒモ穴は、2・3着どちらか、もしくは両方に人気のない艇が入賞すること
今回はボートレースに限らず、すべての公営ギャンブルでよく使われる「ヒモ」というワードについて紹介しました。
本当によく使うワードなので、その意味を覚えておくともっと楽しく、スムーズにボートレースの話を楽しめると思います。
どんどん専門用語と意味を覚えていきましょう!
ヒモ!ヒモ穴!ヒモ抜け!