不良航法って何ですか?
不良航法になるとどうなるのかな?
任せて!
近年、変更された「不良航法」っていうとボートレースファンの方々は知ってる方もおられますよね。
ボートレース初心者の方は「不良航法って何?」って思われる方がほとんどだと思います。
今後、競艇を新しく始める方にもわかりやすく変更点も含めてご紹介したいと思います。
不良航法が2022年3月に改定!人身事故抑止策が変更
2022年3月の改定に伴い、不良航法に減点がマイナス7点から10点に変更されました。
競艇は1952年にはじめて開催されてから今までで、多くの死亡者や負傷者が出ています。
ボートレースはターンマークに進入する際に、外よりも内側を回るほうが有利なため、ターンのポジション取りを行う際に争い合うことがありました。
そんな強引な走法で争い合うことや、少しでも人身事故を増やさないために、ボートレース協会は開催される全てのレースで減点数を7点から10点に変更されました。
ただし、グランプリのトライアル2ndとクイーンズクライマックスを除かれます。
では実際に不良航法とはどのような走法をいうのでしょうか。詳しく解説していきましょう。
不良航法とは
不良航法とは、先行しようとしてる相手の艇をわざとぶつけて飛ばす走法です。走法はいくつかありますが、その中でも「ダンプ」と呼ばれる走法が多くあります。
車のようにシートベルト、エアーバックなどはなく、最高時速およそ80kmで水面の上を走る中でとても危険な行為と言えます。
不良航法と見なされる行為
ではどんな行為が不良航法とみなされるのでしょうか。
不良航法とは主に3つの違反があります。
それぞれ解説します。
追い抜き違反
ボートレースの規程では、「スタートしてからゴールするまでに先行している艇を左方向に見て追い抜かなければならない。」これが規定となっており、規程を破ってしまった場合は減点の対象となります。
ですが、他の艇の妨害でやむを得ず、もしくは安全な間隔が取れない場合は除かれます。
斜行違反
こちらは競馬でもオートレースでもありますが、斜めに走ることで他の艇の走行を妨害したときに反則行為に科せられます。車でいう蛇行運転がこれに近いと言えるでしょう。
ダンプ
先ほどの解説で少し触れたダンプ。
ダンプとは3艇~4艇身程の距離があるにもかかわらず、艇首(バウ:船のデッキの部分)をほとんど返さずに相手を突き飛ばし、その反動で前に出る走法のことです。
仮に1~2艇身程の差で相手を転覆させるほどのダンプは違反にならない場合があります。
要するにどれだけの間隔があるのかが大事になります。
下記の動画はダンプ集となっていますので、実際にレースを見るとどうゆう走法なのかが分かるかと思います。
不良航法と見なされた場合の罰則
不良航法と見なされた場合の罰則はどうなるのでしょうか。
まず不良航法による罰則では罰金はありません。ですが予選で2回不良航法をしてしまった場合は賞典除外、準優勝戦では更に重く、1回でも不良航法をしてしまうと優勝戦には出られなくなります。
不良航法でよくあるパターン
では実際にはどのような不良航法があるのでしょうか。不良航法はターンマーク付近で多い印象ですが、パターン別にみていきましょう。
パターン1:先行者との接触による不良航法
ターンマークに進入する際に、先行している艇の内側を後ろから突っ込んで、先行者と接触し転覆させ失速させる。ターンマーク付近ではよくある光景となります。
このパターンは、特に「2着争い」や「3着争い」をしている時に多い印象です。
パターン2:先マイによる不良航法
2つ目は、ターンマークに進入する際に無理な先マイ(ほかの艇よりも先に回る、回ろうとすること)をし、接触あるいは後ろから差すような、突くような走法となります。
不良航法と妨害失格との違いは?
不良航法とは別に「妨害失格」というものがあります。
妨害失格とは自身のボートが転覆あるいは失速等で、後ろのボートを転覆もしくは選手を落水させてしまったりと、競争することができない状態にさせてしまった時に取られる違反です。
また、妨害失格は不良航法と同じく減点があり、不良航法よりも重い「-15点」と判定され、大きな事故点がつくことになります。
また、妨害失格となってしまった場合、その一節は賞典レースに参加できなくなります。
いかがだったでしょうか。
規定やルールを知らなくても楽しめると思いますが、知ることでより楽しくなることがあると思います。豆知識として頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。