蛭子買いってなんですか?
蛭子買いで賭ける方法教えてほしい!
そもそも蛭子買いって競艇予想として勝てる手法なのかな?
蛭子さんに会えるかな!?
会えないけど解説するね!
舟券の組み立て方には様々な方法があります。
最もスタンダードなのは選手の力量やモーターの相場、展示気配などを加味した予想を元に舟券を組み立てる方法ではないでしょうか。
対して、自身が応援している選手や好きな選手を軸にする「応援舟券」や、オッズをメインに買い目を決める「オッズ買い」等もあり、舟券の組み立て方はまさに人それぞれ千差万別。
このように様々な舟券の組み立て方がある中で、今回フォーカスして解説するのはいわゆる出目買いの一種である「蛭子買い」です。
ちなみに皆さんは払い戻し一覧表を見た時などに「やけに同じ出目の結果が続くような気がする」と感じたことはありませんか?
その出目の偏りに着目し、レース展開からではなく、出目の傾向から舟券を組み立てていくのが「出目買い」です。
有名なところではういちさんが提唱する「ういち買い(1-234-56の3連単6点)」や、ちゅうさんが提唱する「ラスタ買い(356BOXの3連単6点)」などがあります。
出目買いと言うと何の予想も介在しない、言ってしまえば「宝くじやLOTOなどを買うのと同じようなこと」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そうゆう訳でもありません。
確かに出目買いは基本的にレース展開を予想しない賭け方になりますが、ここぞという場面で使用することで勝ちに繋げることができると考えております。
この記事では、そんな出目買いの一種である蛭子買いを紹介し、過去データを元に蛭子買いを勝ちに繋げるための方法を分析していきます。
当記事を読んでいただくことで、少しでも今後の予想に役立てられる筈です。
ちなみに、分析した際のデータは公式LINEにてプレゼントしておりますので、欲しい方はページ下部のお友達登録ボタンよりご連絡ください。なお、データはExcelもしくはスプレッドシートとなります。
蛭子買いとは
先ほどの冒頭でお伝えしましたとおり、蛭子買いとは出目買いの一種で、レース展開を予想することなく特定の出目に投票する方法です。
提唱者は漫画家やタレントとして活躍されている蛭子能収(えびす よしかず)氏。
蛭子氏は芸能界でも無類のギャンブル好きとして知られており、競艇を中心に、その他の公営ギャンブルやパチンコ、カジノもされているそうです。
蛭子氏の全ギャンブルでの通算負債は驚愕の1億円超えということですが、これまでの経験や負債の上に成り立っているのが今回の蛭子買いです。
それでは、ここから蛭子買いの詳細をご紹介していきます。
蛭子買いは3種類の3連単
まず蛭子買いは3種類の3連単BOXからなる計36点の買い目です。
購入する買い目は以下の通り。
- 3連単:1256BOX(計24点)
- 3連単:235BOX(計6点)
- 3連単:246BOX(計6点)
ここで少し補足をすると、3連単とは1着から3着までの艇を着順通りに予想する賭式です。
軸 | 買い目(計6点) | |
---|---|---|
2 | 2–3–5 | 2–5–3 |
3 | 3–2–5 | 3–5–2 |
5 | 5–2–3 | 5–3–2 |
一方、BOX買いとは選んだ複数の艇の着順を全通り購入する買い方です。つまり、先ほどの例で言うと、3連単 235BOXとは以下の買い目となります。
また、1256BOXのように4艇を選んだ場合の3連単BOXは以下の買い目となります。
軸 | 買い目(計24点) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1–2–5 | 1–2–6 | 1–5–2 | 1–5–6 | 1–6–2 | 1–6–5 |
2 | 2–1–5 | 2–1–6 | 2–5–1 | 2–5–6 | 2–6–1 | 2–6–5 |
5 | 5–1–2 | 5–1–6 | 5–2–1 | 5–2–6 | 5–6–1 | 5–6–2 |
6 | 6–1–2 | 6–1–5 | 6–2–1 | 6–2–5 | 6–5–1 | 6–5–2 |
上記のBOXは全24通りの組み合わせを全て購入することになります。
246BOXは235BOXと同様の組み合わせとなります。
軸 | 買い目(計6点) | |
---|---|---|
2 | 2–4–6 | 2–6–4 |
4 | 4–2–6 | 4–6–2 |
6 | 6–2–4 | 6–4–2 |
まずはこの上記の賭け方を覚えておきましょう。
蛭子買いのメリット
蛭子買いには大きく分けて2つのメリットが考えられます。
- 高的中率をマークできる
- 超高配当もカバーできる
それぞれ解説します。
高的中率をマークできる
競艇のレースのルールとして、1レースに出走する艇は6艇となっています。
そのため、1~3着を着順通りに予想する3連単の賭式であっても、その組み合わせは全部で120通りしかありません。
対する蛭子買いは前述の通り36点の買い目から構成されていますので、単純計算だと「36÷120=30%」の的中となります。
実際には全ての出目が同確率で出現するわけではないからね!でも統計的には出目の偏りがあることは明白だよ!
わかりました!
ですので、仮に36点を購入しても、実際の的中率は30%を下回ります。
提唱者である蛭子氏も次のように話しています。
買い目の点数はできる限り少なくするというのが舟券を買うときのセオリーですが、それで辺りを逃してしまったらどうしようもありません。それよりも最終的に赤字になろうが的中させることが大事。的中さえすれば、たとえマイナスになれど全部外れるよりはマシだし、高配当の舟券を的中させればプラスにすることができる。
蛭子氏が仰るように、まず蛭子買いは「的中率に重きを置いた買い方」ということがお分かりいただけるかと思います。
超高配当もカバーできる
競艇は基本的には1号艇が有利です。
つまり、1号艇が絡む舟券、特に1号艇が1着になる舟券は配当が落ち着きやすい傾向にあり、的中したとしても配当的には旨味があまりないことがザラです。
例えば一般戦のレースで1号艇にA級選手が乗るような番組であれば、その傾向はさらに顕著です。
このような傾向があるため、裏を返せば1号艇が1着にならないケース、その中でも1号艇が着外となるようなケースは配当が高い傾向にあります。
当然ですが1号艇がB級選手、その他のコースにA級選手がいるような番組ではこの限りではありませんが、万舟券の多くは1号艇が2着以下のパターンです。
その点、蛭子買いの買い目は全36点中30点が1号艇が2着以下となる組み合わせなので、高配当が的中しやすくなります。
また、数万舟レベルの超高配当が発生する可能性が比較的高い6頭(6号艇が1着)の買い目が含まれていることもポイントです。
以上の2点より、蛭子買いで高い的中率をキープしつつも、高配当を獲得しやすい買い目であると言えます。
蛭子買いのデメリット
36点の買い目を組み合わせることで比較的高い的中率をマークできる蛭子買いですが、逆にこの買い目の多さが最大のデメリットにもなります。
理由としましては、まず3連単の賭式では、1レース当たりの平均配当が約7300円と言われています。
7300円という平均配当は全競艇場の全レースの買い目を網羅した場合の数値だよ!
対する蛭子買いの買い目は1レース当たり36点となるため、ざっくり計算すると的中率50%以上でようやく回収率がプラスという計算になります。
ところが前述の通り、蛭子買いの的中率は高く見積もっても30%。
これは約3.3レースに一度的中する確率のため、全ての買い目を100円で均等買いした場合の「的中1回当たりの期待収支」は以下の通りです。
投資 | 100(円)×36(点/1レース)×3.3レース=11,880(円) |
回収 | 7,300円 |
期待収支 | -4,580円 |
回収率 | 61% |
つまり、闇雲に蛭子買いを使用しても、その買い目の多さ故トータルではほぼマイナス収支になることが分かります。
蛭子買いでは平均配当が落ち着きやすい1頭(1号艇が1着)の買い目が少なくて、その他の艇で1着の買い目が多く含まれているので、蛭子買いにおける平均配当はもっと高くなることが予想されるよー!
※理論上の回収率はもう少し高くなることが予想されます。
蛭子買いで賭けても稼げない人の特徴
繰り返しになりますが、闇雲に蛭子買いを繰り返してもトータル収支がプラスになることはまずありえません。
要するに、蛭子買いで賭けても稼げない人とは「レース選びができない(しない)人」が当てはまります。
出目買いはその性質上、基本的に「レース展開を予想しない」ということをお伝えしました。
ただし、ここで留意していただきたいのは「レース展開を予想しない」というのは「どんなレースでも良い」ということではありません。
仮に、一般戦で1号艇2号艇3号艇が得点上位のA級選手、4号艇5号艇がB級選手という番組のレースがあったとします。
さらに分かりやすいように、開催される競艇場はインコースが強いと言われる大村競艇場や徳山競艇場だったとしましょう。
皆さんがこのレースに投票するとしたらどういった舟券を組み立てますか?
おそらく大多数の方が1-23-23、もしくは123BOXといったような買い目を想像すると思います。
また、実際の結果も、極めて高い確率で123で決まることになるでしょう。
かなり極端な例ではありますが、このようなレースで蛭子買いを利用しても、まれに超高額配当があったとしても、トータルで見ればまず勝ちにはつながらないという事です。
つまり、蛭子買いの特徴を理解したうえで、蛭子買いを利用するのに「適したレースを選ぶことが最も重要」になります。
条件次第では蛭子買いは当たる
蛭子買いを利用して勝ちに繋げるためには、先程お伝えした「レース選びを徹底すること」が重要になります。
レース選びを徹底することは競艇に限ったことではなく、どのような公営ギャンブルでも共通して言えることですが、どんなに予想が上手な方でも全レースに投票してトータル収支をプラスにするのは至難の業です。
ここで言う全レースは、1日単位の話じゃなくて、もっと長いスパンで見た場合のお話だよ!
分かりやすい例でいうと、毎日レースを見て、様々な情報にも精通している予想紙の記者の方や、解説員の方の予想でも、全レーストータルではおそらくマイナス収支です。
当サイト万舟屋が知っている限り、公営ギャンブルで勝っている人というのは、ほぼほぼ「本命レースに買い目点数を絞って高額投票する人」でしょう。
また、上記より割合はかなり減る印象ですが「穴レースを見極めて、穴目のみで勝負する方法」で勝ちを積み重ねている人もいるかと思います。
どちらにせよ、勝負するレースを絞るという点は共通しており、勝ちを意識する上で何よりも重要な要素であることが分かります。
蛭子買いを用いて予想する際の条件
「勝負するレースを絞る」ことが重要という点を踏まえて、その重要なレースとはどういったレースなのか、その「条件」を考えていきましょう。
まず、蛭子買いのメリットでもお話ししましたが、蛭子買いはどちらかというと穴(高配当)狙い向けの買い方です。
大きな理由は以下の2つ。
- 1頭の買い目が6点しか含まれていない
- 点数が36点と多いため、プラスにするには最低でも36倍以上の配当が必要
上記の通りとなります。
さて、蛭子買いは穴狙いに向いていることはお分かりいただけたかと思いますが、穴が出そうなレースはどうやって探せばよいのでしょうか?
実はこの穴が出そうなレースというのは、本命レースを探す(見極める)より、かなり難易度が高いと考えられます。
本命レースの場合は、一般戦の企画レースをはじめ
- 1号艇に実力上位のA級選手が配置される
- 実力やモーター性能がずば抜けた選手が1人だけいる
上記の条件などでピックアップした上で、水面のコンディションが悪化していないことや、1着候補の選手が同一節間でフライングしていない等の条件を併せて考えれば、ある程度絞ることができるようになります。
ちなみに、企画レースとは特定のレース場で一般戦時に数レース組まれるレースで、徳山1Rの「モーニング予選1st」や、三国1Rの「みくにあさイチ」など、1号艇にA級選手、その他の艇にB級選手が組まれる番組のことです。
1号艇に実力上位の選手が配置されるため、比較的本命サイドの決着が多くなります。
対して穴レースは基本的に
- 前述のような本命レースが本命決着しなかった
- 元々オッズが割れているレースで、その中でも高めの配当決着となった
上記のようなケースが多い傾向にあります。
特に①のパターンが多くなりますが、これを狙うのは得策ではありません。
なぜなら、こういったレースは本命決着が非常に多いわけで、まれに出る高配当を得るために毎回蛭子買いを使っていくのはいわゆる「逆張り」となり、トータルでプラスにするのは困難だからです。
①で狙えるケースの一例として、そこまで状態が良くないのにA級というだけで名前売れしている下記のようなパターンが考えられます。
1号艇 | A1級(ただし、モーター性能が×等の大きなマイナス要素がある) |
2号艇 | いずれか |
3号艇 | いずれか(ただし、スタート力が×) |
4号艇 | B1級(モーター〇、4コースのスタート〇) |
5号艇 | いずれか |
6号艇 | いずれか |
上記のようなパターンで1号艇が人気を集めている場合、あえて1号艇の1着を外して、4号艇1着の買い目を中心に組み立てることができます。
ただし、このような場合でも事前の情報収集やヒモ(2、3着に来る艇)の組み立て方、オッズの付き方なども考慮する必要があり(他にも4頭を狙う人が多いとオッズが下がってしまう=結局穴ではなくなる)、通常の舟券予想と何ら変わりなくなってしまいます。
このような状況で且つ、蛭子買いの買い目に合致するようなレースを探し出して投票するのもひとつの手ではありますが、もっとシンプルに、理想を言えば出走表を見ることもなくレース選びができないか?初心者の方でも出来るようなレースの見極め方がないか?
ここに主眼を置いて、蛭子買いが使える場面を分析することが得策といえます。
蛭子買いで勝てるようにするための具体的な方法
結論からお伝えすると、残念ながら中・長期的なスパンでみて、蛭子買いのみで収支をプラスにする方法は確率として低いと考えられます。
ですが、特定の条件にあてはまるレースのみに投票することで、「90%の回収率」をマークすることはできます。
競艇に限らず全ての公営ギャンブルにおいて言えることですが、超長期的に見た場合の回収率は75%に落ち着きます。
詳細は省きますが、これは公営競技における投票金は、そのすべてが投票者に還元されるわけではなく、全投票金額の25%を差し引いた上で、残りの75%を還元するシステムになっているためです。
つまり、(ういちさんもたまに仰られていますが)75%というのが一般的な回収率であり、90%はある意味かなり優秀な成績になるわけです。
さて、ここからが本題です。
蛭子買いを使用して回収率90%を達成するための条件は下記の3点となります。
これらの理由をそれぞれ解説します。
なお、ここから先の分析には2021年9月の一般戦&G3、2021年1月~9月までのG2、G1、PG1、SGのデータを使用しました。
使用するのはG2、G1のレースに限定
これはすべてのレースを「一般戦&G3」「G2&G1」「PG1&SG」の3パターンに切り分け、蛭子買いを使用した場合のそれぞれの回収率結果に基づいています。
このような分け方をした理由として、レースに斡旋される選手層毎に蛭子買いの向き、不向きが分かれると考えたためです。
ざっくり各パターンごとの選手傾向を解説します。
A1級~新人選手まで幅広い選手層が含まれる(G3はB1以上)
A級のみ限定される(例外有り)。G2ボートレース甲子園は出場資格を満たしていれば、B級でも出場可。
上位A1級のみ限定される(例外有り)。PG1は出場資格を満たしていればA1級以外でも出場可。
上記のような選手傾向となるため、実力が拮抗しやすいG2以上のレースの方が本命決着が比較的少なくなり、高配当狙いが必要な蛭子買いには適していると推測しました。
後述のデータにもその傾向が表れています。
ここからは各パターン毎(「一般戦&G3」「G2&G1」「PG1&SG」)に蛭子買いを使用した場合の詳細データを見ていきます。
なお、収支分析はすべての買い目を100円均等買いした場合の数値です。
一般&G3(2021年9月全レース)
総レース数 | 3,804 |
的中数 | 857 |
的中率 | 23% |
総投資 | 13,694,400円 |
総回収 | 7,141,260円 |
収支 | -6,553,140円 |
回収率 | 52% |
最高配当 | 190,180円 |
的中時の平均配当 | 8,333円 |
一般戦orG3での回収率はかなりの悪い結果となってしまいました。
考えられる大きな要因の1つは、やはり選手層の幅広さでしょう。
上位選手から新人選手まで幅広く出走するため、どうしても本命レースも多くなり、蛭子買いに適さない環境であると考えられます。
ただし、最高配当は19万舟を記録しており、やはり夢のある舟券であることは伺えます。
また、的中時の平均配当は8,333円となり、3連単での一般的な平均配当約7,300円より1,000円も上回る結果となりました。
ちなみに場別の回収率TOP3は以下の通り。
1か月間のトータルで見て、プラス収支となった場はありませんでした。
- 1位:住之江競艇場/83%
- 2位:常滑競艇場/80%
- 3位:江戸川競艇場/73%
3位の江戸川は比較的荒れやすい場なので納得できますが、インが強いと言われる住之江競艇場と常滑競艇場がランクインしているのは多少驚きです。
データ集計期間が1か月と限られているので、確率のブレだと捉えておく方が良いかもしれません。
G2orG1(2021年 全レース)
総レース数 | 2,328 |
的中数 | 528 |
的中率 | 23% |
総投資 | 8,380,800円 |
総回収 | 6,243,350円 |
収支 | -2,137,450円 |
回収率 | 74% |
最高配当 | 204,660円 |
的中時の平均配当 | 11,825円 |
総レース数が一般&G3より4割ほど少ないので、若干の比較障害はありますが、それでも前者と比べると各成績は圧倒的に良くなっています。
的中時の平均配当が大幅に上がっていることからも、やはり実力が拮抗するようなレースの方が蛭子買いに向いていることが分かります。
PG1orSG(2021年 全レース)
総レース数 | 576 |
的中数 | 123 |
的中率 | 21% |
総投資 | 2,073,600円 |
総回収 | 1,110,650円 |
収支 | -962,950円 |
回収率 | 54% |
最高配当 | 66,680円 |
的中時の平均配当 | 9,030円 |
PG1、SGに関しては、当然ですが開催自体が少ないのでサンプル不足感はどうしても否めません。
それでもやはり的中時の平均配当は一般戦&G3を上回っており、平均配当の高さが伺える結果となりました。
ここまでの分析から、年間を通してみればそれなりの数が開催されており、なおかつ他グレードのレースよりも回収率が優秀なG2、G1戦に的を絞りました。
とは言え、まだ回収率は74%。
ここからさらに回収率を上げるための条件が「開催日を絞る」ことです。
それでは続いてにまいりましょう。
初日、最終日レースには投票しない
G2、G1戦は通常下記のスケジュールで進みます。
1~4日目 | 予選 |
5日目 | 準優勝戦 |
6日目 | 決勝 |
そしてそれぞれの開催日、特に初日と最終日はある特徴があると考えています。
まず初日です。
初日は各選手のモーター調整がそこまで進んでいない状況です。
当然G2、G1に出るような選手ですから、全く調整できていないという意味ではなく、最終日に比べると調整しきれていないという意味です。
また、モーターだけでなく水面把握等も含め、言ってしまえばまだまだ準備状態のようなものです。
選手のコメントで「一走してみて調整します」という言葉をよく耳にしますが、事前の足合わせや試乗はしていても結局のところレースをして初めて見えてくる部分があるという事。
こういった事情から、好枠(1号艇)を活かした決着であったり、超抜モーターを手にした選手が順調に勝ち上がったりするケースが目立つ印象なのが初日です。
対する最終日。
こちらは一般的によく言われますが、優勝戦に乗れない選手は無理をしない傾向です。
決して手を抜くという意味ではありませんが、やはり優勝できる可能性が無い中で、フライングを起こしたり、事故を起こしたりするリスクを取ってまで積極的に攻めることはしません。
最終日に関してはこのような事情から、配当が落ち着きやすい印象です。
選手の心の内までは分からないため、ここまでの話はあくまで推測とこれまでの受けた印象をお伝えすることしかできませんが、理由はともかく、開催日ごとの平均配当を見ると明らかに配当が落ち着いていることは事実です。
以下が、2021年9月まで行われた全G2、G1戦の開催日ごとの平均配当です。
初日 | 8,673円 |
2日目 | 9,422円 |
3日目 | 9,329円 |
4日目 | 7,985円 |
5日目 | 8,732円 |
最終日 | 7,193円 |
最終日が圧倒的に配当が安く、次いで4日目、初日の順に配当が安くなります。
この傾向を踏まえ、初日&最終日を除いた場合の蛭子買いのデータは次の通り。
G2orG1(2021年 全レース※初日&最終日除く) | |
---|---|
総レース数 | 1,548 |
的中数 | 361 |
的中率 | 23% |
総投資 | 5,572,800円 |
総回収 | 4,468,940円 |
収支 | -1,103,860円 |
回収率 | 80% |
最高配当 | 179,800円 |
的中時の平均配当 | 12,379円 |
全日程分の購入を続けた時と比べて、回収率6%の上積みをすることができます。
6-1-5、6-5-1、6-2-4、6-4-2の買い目はあえて買わない。
回収率をさらに上積みにするには、蛭子買いのデメリットを少しでも小さくするしかないと考え、行きついた先がこの「6-1-5、6-5-1、6-2-4、6-4-2の買い目はあえて買わない。」という条件です。
恐らくそのような条件を設けた場合、「買い目を変えてしまったら蛭子買いではなくなる」というご指摘があるかもしれません。
ですが、データ分析の結果から、この4点を省くことが最善であるという結論に至りました。
この4点の買い目を省いた理由は単純で、今回検証した全2,328レース中、各出目が1回ずつしか出現しなかった為です。
総レース数に対する出現割合で言うと0.04%、総的中数に占める割合で見ても0.19%しかありません。
完全な確率論にはなりますが、この非常に低い的中率の買い目を追加するよりも、この4点を省いたことによって得られる利益の方が大きいと判断しました。
先ほどデータをお出ししましたが、2021年9月末までのG2、G1の総レース数は2,328レース。
たった4点の買い目を省くことで実に931,200円の投資を抑えることができます。
この4点の出目で的中した4回分の配当では、節約した投資分に到底及ぶはずがありませんので、どちらが有益かは明白です。
ここまでの分析結果を踏まえ、4つの条件を全て満たした場合の蛭子買いの詳細収支は以下の通り。
G2orG1(2021年 全レース※初日&最終日除く) | |
---|---|
総レース数 | 1,548 |
的中数 | 358 |
的中率 | 23% |
総投資 | 4,953,600円 |
総回収 | 4,452,260円 |
収支 | -501,340円 |
回収率 | 90% |
最高配当 | 179,800円 |
的中時の平均配当 | 12,436円 |
前述したように90%の回収率を確保することができるのです。
この項の冒頭でもお話しした通り、プラス収支に至るまでの方法を見出すことは出来ませんでした。
ただ、この方法であれば初心者の方でも簡単に出来ますし、もう少しの工夫(例えば資金配分をしてみるetc)を加えれば回収率100%超えも決して不可能ではないと考えられます。
まとめ:蛭子買いの手法を参考に少しでも回収率を上げていきましょう。
蛭子買いは的中率も比較的高く、また超高配当を狙うこともできる買い方です。
ただし、闇雲に使用するとその買い目の多さも相まって、トータル収支をプラスにすることは出来ません。
蛭子買いのみで勝ちを目指すというのはかなり困難ですが、「蛭子買いで勝てるようにするための具体的な方法」で解説したレース選びを実践することで、一般的な回収率(75%)よりも大幅に高い回収率(90%)をマークすることができます。
自分の予想で思うように成果をあげられていない方や、超高配当を狙ってみたい方などは、一度蛭子買いを試してみてはいかがでしょうか。